「近江富士」かわら版

近江富士、四季の風景 ■「穂高から三上山まで」---わたしの山と写真---連載中

2007年06月30日

希望が丘から

週刊 『近江富士拾遺物語』 第18号

 湿度の高い日が続いています。田圃の近くで車から降りると眼鏡がうっすらと曇ります。エアコンを低温度に設定しているわけではないのですが、それだけ大気の湿度が高いということでしょう。ということで、春先の黄砂のときのような状態で、遠望がききません。近場でどこか場所探し、と希望が丘を歩いてみました。(八田正文)


写真拡大 希望が丘の西ゲート付近、スポーツゾーンあたりでは、天山から下ってくる尾根の影になって、三上山は見え隠れする程度にしか見えませんが、芝生ゾーンの東端、家棟川が流れる辺りまで行くと、その尾根越しに大きく立ち上がってくるのが見えます。
 左の写真は、草野球場の山側にたって見たものです。右下に細く見えるクリーム色の線が球場の端です。自分が高い位置に立つと、相手の山も高く見えます。ここから見る三上山は、西ゲートあたりから見るのに比べて、別の山かと思うくらい高く見えます。草野球場そのものが芝生ランドよりかなり高く、撮影現場はそれよりさらに背後の斜面を登った所だからです。撮影場所地図


070630A 希望が丘からA
方位:64.1 度/距離:1.9Km 
野洲市大篠原 2007.06.29


写真拡大 地図だけではわかりにくいかもしれませんが、上の場所から草野球場の山側を半周して、再び家棟川の近くへ戻ってきたところです。手前の道が家棟川沿いの遊歩道。その向こうに川が流れています。夏の休日には親子連れでにぎわうところです。その向こうが芝生ランドです。
 樹木の影になってはっきり見えませんが、右側から尾根が下ってきています。これが妙光寺山から伸びてくる尾根で、そのいちばん低いところを希望が丘道路が通っています。撮影場所地図


070630B 希望が丘からB
方位:60.5 度/距離:1.8Km 
野洲市大篠原/2007.06.29


Posted by 八田正文 at 07:00 │Comments( 0 ) │TrackBack( 0 ) │ 通常号

2007年06月23日

週刊 『近江富士拾遺物語』 第17号

アジサイ

 アジサイノ花が盛りです。どういうわけかこの花は青空の下では似合いません。雨の日を待ちましたが、今週はほとんど雨なし。やっと昨日、22日金曜日に降りました。雨が止んだ後少しの間、三上山に上昇気流が生じて、雲が斜面を昇って行くのが最高ですが、残念ながらこの日は一日中雨。注文通りには行きませんでした。(八田正文)


写真拡大 アジサイだけを撮るのなら、このあたりなら守山市の「もりやま芦刈園」が有名ですし、身近なところでは、我が家の庭にも咲いています。しかし、私の場合は三上山と一緒にという制約があって苦労します。三上山が見える場所で、アジサイが咲いていそうな所を探し歩きました。
 そのうちの一つ、野洲市南桜、大山川沿いのさくら緑地。その南側にある家庭菜園風の畑の一画です。現地へ着いたときには雨は小止みでしたが、たった数分、撮影している間に強い雨になりました。にもかかわらず、帰ってパソコンで確認したら、花にも葉にも水滴らしきものが着いていません。普通の曇天時に撮ったようにしか見えません。なんででしょうね。撮影場所地図


070623A アジサイA
方位:153.6 度/距離:1.5Km 
野洲市南桜/2007.06.22


写真拡大 南桜から希望が丘を経て野洲図書館の近くへ出ました。ゲートボール場の横に駐車場があります。どこかの会社の職員専用駐車場らしいのですが、よくは分かりません。その片隅、田圃との間に高さ30cmほどのアジサイの木が2,3本植わっています。この辺りにアジサイが咲いておれば面白いなと、天気の日に下見しておいたものです。
 この辺りから、普通に見れば、右に妙光寺山、左に田中山が見え、そのはざまから三上山の頂上部が見える形になります。この写真では、カメラ位置が低いため、ゲートボール場の斜面が大きく手前に写りました。三上山の右手、高原状に見えるのが妙光寺山、左上から右下がりに黒く下ってくるのが田中山です。撮影場所地図


070623B アジサイB
方位:5.3 度/距離:3.1Km 
野洲市辻町/2007.06.22


Posted by 八田正文 at 06:00 │Comments( 0 ) │TrackBack( 0 ) │ 通常号

2007年06月16日

週刊 『近江富士拾遺物語』 第16号

オオキンケイギク

 オオキンケイギクの黄色い花があちこちで見られます。池畔や川の堤防、道路端の斜面等が花にとって一等地のようです。先週、先々週と麦に気をとられている間に、すでに盛りを過ぎた感ありですが、遅ればせながら有名な2カ所を訪ねてみました。(八田正文)


写真拡大 湖岸道路沿い、琵琶湖大橋ゴルフコースの南に守山市魚つり場があります。湖岸道路が開通するまでは、ここは琵琶湖の一部だったのですが、湖岸道路によって仕切られた形になり、池になったところです。その池畔にオオキンケイギクが見事です。
 話は変わりますが、冬至前後にこから見ると太陽が三上山から昇ります。電柱等の障害物もなく、日の出撮影ポイントの一つですが、写真に見るように対岸が水平に一直線に切られるため、奥行きのない絵になってしまいます。オオキンケイギクにこだわらず、この池から三上山を撮るのならば、ゴルフ場側の道路沿いを奨めます。こちらのほうが風景に奥行きが感じられます。地図のバルーンを参照下さい。撮影場所地図


070616A オオキンケイギクA
方位:297.6度/距離: 10.3Km
守山市木浜町部/2007.06.11


写真拡大 3,4年前からすっかり有名になった長命寺川沿いのオオキンケイギクです。最初はごく一部の範囲でしたが、あれよあれよという間に勢力を広げ、いまでは湖岸道路と長命寺川が並走する部分は、この時期、ほとんど黄色一色になりました。距離にしたら2.5Kmぐらいはゆうにあるでしょう。
 こちらは上の魚つり場と違って、カーブしていく堤防の奧に三上山が見えるという構図で、絵は作りやすいのですが、道路のフェンスが邪魔になって、カメラ位置の自由がききません。この写真はフェンスから身を乗り出して、ウエストレベルファインダー(上から覗くファインダー)付きのカメラで撮りました。撮影は午後3時半ごろでした。午後の太陽が右へ回って、堤防がやや暗く写っています。花の色を生かすなら、左から日が照る午前中のほうがよかったかと反省しています。撮影場所地図


070616B オオキンケイギクB
方位:17.3 度/距離:13.3Km 
近江八幡市長命寺町/2007.06.11


Posted by 八田正文 at 07:00 │Comments( 2 ) │TrackBack( 0 ) │ 通常号

2007年06月09日

週刊 『近江富士拾遺物語』 第15号

麦秋2題

 5月の終わりから6月初めにかけて、琵琶湖周辺を車で走っていると、色づいた麦が否応なしに目に飛び込んできます。昭和30年代前半ごろまでは、この時期に三上山へ登ると、眼下に見渡す限りの田圃が広がり、水田の緑、麦の黄、レンゲの赤が織り混ざってえもいわれぬ美しさだったといいます。現在では、「見渡す限り」とはいえませんし、レンゲの赤が極端に少なく、三色織り混ざってとはいきませんが、それでも麦の黄色は鮮烈です。今週も結局その麦畑にカメラが向いてしまいました。(八田正文)


写真拡大 野洲市木部(旧中主町木部)、錦織寺の近くです。現場に立てば、画面の右はずれに錦織寺が見えます。麦畑そのものは単調ですから、そのまま撮れば、このように広いグランドを前にしてるように見えるだけです。それがわかっていながら、そこに立つとやっぱり撮っておこうと思わせる力があります。
 画面の左に、兜山(左の尖っている山)と相場振山(右の円い山)が見えます。その右、樹木の背後に直接三上山が立っているように見えますが、実際には三上山の手前に妙光寺山が横たわっています。うっかり見ていると三上山の底部に見えますが、そうではありません。三上山は妙光寺山の後ろに立って上半身だけを見せているのです。写真を拡大するとかろうじて見えますが、陽が当たっているのが妙光寺山で、三上山はその後ろで陰になって黒く見えます。妙光寺山の右端から遠景の山が立ち上がっていきますが、そのいちばん高くなったあたりが金勝山です。撮影場所地図


070609A 麦秋A
方位:350.6度/距離: 5.8Km
野洲市木部/2007.06.04

写真拡大 県道2号大津能登川長浜線「小南」の信号から県道48号を比留田のほうへ向かい、小南の集落を抜けたところです。現場に立つと画面の左手に小南の集落が見えます。手前の水田との間に地図にも表現されていないような細い水路があって、そのふちのエンドウがアクセントになってくれました。
 画面左端、工事中の跨線橋と重なっているのが吉祥寺山、三上山の左に見えるのが兜山と相場振山です。三上山の右が妙光寺山です。相場振山と妙光寺山との間から三上山が覗いている構図です。
 画面の上から3分の1あたり、緑の水平線が家棟川の堤防です。この川は鏡山山中に源を発して、希望が丘文化公園芝生ランドの横を経て国道8号、新幹線、在来線等を横切りながら流れ下ってきます。文字通りの天井川で、かつてはこの川の下を国道8号がトンネルで抜けていましたが、最近改修工事が行われ、国道が川を橋でまたぐようになりました。撮影場所地図


070609B 麦秋B
方位:7.1 度/距離:6.1Km
野洲市小南/2007.06.05


Posted by 八田正文 at 08:00 │Comments( 0 ) │TrackBack( 0 ) │ 通常号

2007年06月02日

週刊 『近江富士拾遺物語』 第14号

麦が色づきました

 このところ、天気の変化の早さに悩まされています。5月28日月曜日、朝9時過ぎから急速に天気が回復しました。まばゆいばかりの5月の光。これなら今日一日は大丈夫だろうと甘く見たのが間違いのもとでした。午後1時ごろふと外を見ると、何となく怪しい!。麦を撮ることは予定していたので、とりあえず自宅の近くで、上の写真を撮りました。これはまあまあ使えるか。後もう一枚と、場所を考え移動している間に見る見る雲が増えてきてアウト。昨日6月1日まで待ったのですが、結局下のような情けない写真になりました。(八田正文)



写真拡大 家から歩いて10分ほどのところ。県道504号沿い、分度器のような特異な形を示す株式会社ダイアナ社屋前の麦畑。
 きれいな絹雲とクロスして三上山山頂右下から画面を右上に伸びてくる雲は飛行機雲の痕跡である。以前、「飛行機雲がすぐに消えずに、それがなし崩しに雲に変化するときは、天気が下り坂のときですね」と聞いたことがあったが、まさにこのときがその例。カメラから目を離すと、まわりはほとんど薄雲に覆われかけていた。
 飛行機雲を見ると思い出す。昭和19年から20年、小学生のころ、抜けるような青空の中をB29が飛行機雲を作っていった。最初「あれはなんや?」と驚いたが、怖さよりも美しさのほうが先に立った。空襲警報が出ているのも忘れて見上げていた。「誰かさんと誰かさんが麦畑……」という歌を知ったのは、その戦争が終わってだいぶたったころだった。撮影場所地図


070602A 麦色づくA
方位:274.3度/距離: 1.4Km
野洲市三上/2007.06.02



写真拡大 殺風景な写真である。場所は野洲市篠原小学校の近く。新幹線と在来線に挟まれた田園地帯、道路は農道だけという静かなところである。そんな中、いま新幹線沿いに道路工事が進められている。近江八幡のほうから続いてくる道で、のぞみの先頭車両あたりに見える黄色の工事車両がそれである。これが開通すると、また一つ風景が変わる。
 新幹線の背後に見える色の濃い山が、地元では夕陽が丘と呼ばれている小高い丘。先頭車両の上、三上山の左に見えるのが吉祥寺山、右にらくだのこぶのように2つ並んでいるのが通称田中山、左が兜山(カブトヤマ)右が相場振山(ハタフリヤマ)である。撮影場所地図

070602B 麦色づくB
方位:25.3 度/距離:4.9Km
野洲市長島/2007.06.01


Posted by 八田正文 at 08:00 │Comments( 4 ) │TrackBack( 0 ) │ 通常号
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八田正文
八田正文
1976年以来、30年にわたって近江富士・三上山の写真を撮り続けてきました。その三上山の姿を新旧とりまぜて・・・。 「穂高から三上山まで」・わたしの山と写真、連載中。こちらもよろしく。
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