「近江富士」かわら版

近江富士、四季の風景 ■「穂高から三上山まで」---わたしの山と写真---連載中

2007年11月22日

三上・天保義民碑

週刊 『近江富士』・臨時増刊号

一揆の群衆とともに野洲市三上に戻ってきました。御上神社と三上山との間を国道8号が走り、1日中車の音が絶えませんが、そこからほんの少し目を転じると、のどかな日本の風景が広がっています。



写真拡大国道8号「御上神社前」交差点のすぐ近くから見た三上山です。山裾に集落が軒を寄せ合っています。右は雌山です。雄山(主峰)に比べて近くにあるため大きく見えています。






写真拡大国道8号「御上神社前」から近江八幡のほうへ向かい、次の信号「三上」を右折すると、三上山登山口が30mほど離れて2つあります。最初が表登山口、次が裏登山口です。左の写真は、裏登山口です。ここに「天保義民碑これより1丁」の碑が建っています。




写真拡大車1台分の細い道を200mほど進むと天保義民碑をメインにした広場へ出ます。義民碑は大きな碑ですが、凹凸に乏しく肉眼で見ただけではほとんど読みとることができません。





以上3点 2007.11.20 野洲市三上


■第1回ふるさと富士サミット、八田正文&さんさん会「近江富士写真展」 ともに無事終了しました。ありがとうございました。
■「琵琶湖一週カメラウォーク」は、「ラフォーレ琵琶湖カメラウォーク」と改称、新しいシリーズに入ります。
第1回 東海道・土山宿から青土ダムまで。 12月5日(水)。土山宿東海道伝馬館など。八田が企画に参加しています。
お問合せ077-585-3811・ラフォーレ琵琶湖
■写真ステージ 「近江富士」 HP
■週刊 『近江富士』 撮影地点INDEX  月別・市町別で検索できます。

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2007年11月21日

三雲・天保義民碑

週刊 『近江富士』・臨時増刊号

昨日の続きです。
矢川神社に集まった杣川流域の農民たちは、10月15日、横田河原で野洲川上流流域の農民たちと合流します。今の横田橋あたりです。↓



写真拡大↓そのあと石部宿を経て、野洲郡・栗太郡の農民と合流、検地役人のいる三上村を包囲して気勢を上げ、役人一行の荷物書類を破棄しつくしました。農民の中心は野洲郡三上村庄屋・土川平兵衛、検地役人は市野茂三郎以下総勢40数名だったといいます。
 一揆勢のための炊き出しを強いられた三上村の人々は、↓


写真拡大↓一揆が引かなければ三上村全村が炊き出しのために滅亡するであろうとまでいわれ、家を捨て幼児を抱えて逃げ去る人もいたといいます。

 現在のJR草津線三雲駅裏の高台、横田河原を見下ろす位置に「天保義民碑」が建っています。碑は山をバックに三上山を向いて立っていますが、樹木が伸びて、その前から直接三上山を見ることはできません。毎年10月15日に、この広場で義民の慰霊祭が行われているとのことです。義民碑説明文


写真拡大天保義民碑への登り口、旧東海道沿いにある常夜灯です。ここが11月10日号で紹介した「横田の渡し」の対岸に当たるわけです。当然こちらも「横田の渡し」です。鈴鹿を越え水口を経由してきた東海道は、ここで右岸の泉村から左岸の三雲村に渡り、石部・草津経由で京へ向かっていました。写っている道路が東海道です。

以上3点 2007.11.15 湖南市三雲


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タグ :天保義民碑土川平兵衛市野茂三郎野洲郡三上村旧東海道

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2007年11月20日

矢川神社・天保義民

週刊 『近江富士』・臨時増刊号

 今はどうか知りませんが、私たちが子供のころは、時代劇映画を見るときに、登場人物をエエ方とワル方に分類していました。悪徳代官はワル方で、水戸黄門はエエ方です(本来はイイ方なんでしょうが、ここは関西弁で……)。↓



写真拡大 昨日の碑文は「幕吏本陣」を読み落とすと、「甲南町の農民が、野洲町三上におしかけた」となり、甲南町がエエ方で野洲町がワル方という構図になりますが、そうではありません。
 農民集団が抗議したのは幕府から派遣されてきた検地役人に対してであって、その本陣が三上に置かれていたわけです。↓


写真拡大 「三上を中心とする野洲川流域農民集団」対「幕府の検地役人」が対立の構図なのです。
 そのときの検地は、実際の長さが1丈1尺6寸の竿に1丈2尺2分の目盛りをつけて行われたといいます。田圃は実際の面積は変わらないにもかかわらず、数字の上では広くなります。↓



写真拡大年貢はその数字で計算されるわけですから、農民はたまりません。これがことの発端でした。
天保13年10月14日夜、月光はすごいまでに明るかったといいます。(旧暦の14日ですから、満月の前の日です。)
 この夜、杣川流域の農民たちが集まったのが、この矢川神社、碑文にいう「矢川の社頭」です。矢川橋のたもとから参道が延びています。
碑文1/2
碑文2/2
以上3点 2007.11.15 甲賀市甲南町深川



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タグ :杣川矢川神社天保義民矢川橋

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2007年11月19日

杣川矢川橋・天保義民

週刊 『近江富士』・臨時増刊号

水口市街地から信楽へ向かう国道307号が、水口大橋を渡り小さな峠を越えると貴生川、ここで杣川を渡ります。そこから上流へ2つ目の橋が矢川橋です。さすがここから三上山を見ることはできません。しかしその橋のたもとに三上山にまつわる記念碑があります。



写真拡大天保義民記念碑です。その碑文には次のようにあります。
 「天保13(1842)年10月14日未明、早鐘を合図に矢川の社頭に集まった二千余人の農民は、怒濤のごとく、幕吏本陣三上(現野洲市)を目指して殺到した。この地は、天保一揆ともいわれる農民レジスタンス発端の地である。
 天保の改革と呼ばれた幕政の非道さと不条理なな見地に対し真っ向から抗議し、民衆の人権を守り抜こうとしたこの大騒動は『検地十万日日延べ』を勝ち取った。↓
2007.11.15 甲賀市甲南町深川


写真拡大 しかし、加わった人々の多くは捕らえられ、過酷な拷問に絶命する人が相次ぎ、『江戸送り』になった人々は、幕政の糾弾に最後の力を奮い、ついに獄死するに至った。
 明治の世、これを讃えて天保義民という。この一大騒動は、幕藩政治の崩壊にもつながり、近代国家への礎石ともなったのである。
 150年を経た今日、緻密な計画と確固たる信念のもと、悲壮なる決意をもって決起した民衆の義挙を永く後世に伝え、郷土の永遠の反映を願って、この碑を建立する。
                            平成3(1991)年10月吉日
                                 甲南町長  木村泰治  」
とあります。
2007.11.15 甲賀市甲南町深川



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タグ :杣川矢川橋天保義民

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2007年11月18日

水口スポーツの森から

週刊 『近江富士』・臨時増刊号

内貴橋のすぐ上流に、国道307号が通る水口大橋がかかっています。水口市内から信楽へ向かう線です。その橋の南西側、野洲川の左岸に水口スポーツの森があります。芝生の斜面が小高い丘に続いていて、そこから三上山が見えます。



写真拡大芝生の斜面中腹から見た三上山です。遠くの稜線の一番低いところ、グランドに立つ照明灯の方向が横田橋ですから、それに比べるとかなり右に見えます。平地なら見えないところですが、この場所が高いために丘陵の上に見えるわけです。まあそんな理屈はどうでもいいわけですが。。。。
2007.11.07 甲賀市水口町北内貴


写真拡大芝生の斜面を下りて河畔の駐車場からです。道路から数m高い位置にあり、そこから見えます。写っている橋が内貴橋です。桜並木の向こうに野洲川が流れ、内貴橋と近江鉄道の鉄橋が見えます。結構いい風景なのですが、ご覧のように電線が邪魔をします。遠景の右の山が十二坊です。
2007.11.07 甲賀市水口町北内貴


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2007年11月17日

内貴橋から・補遺編

週刊 『近江富士』・臨時増刊号

内貴橋の上流、野洲川左岸県道上からからです。



写真拡大内貴橋から、左岸を上流側へ200mほど進むと、水口スポーツの森が見えてきます。県道の川側が桜、反対側がケヤキの並木になっています。その切れ目から見た三上山と菩提寺山です。
2007.11.07 甲賀市水口町北内貴





写真拡大さらに上流側へ歩いて、桜並木を避けて河原側へ出たところです。ほんのちょっとのことなのに、三上山は手前の堤防林に隠れかけています。写っている橋が内貴橋です。
2007.11.07 甲賀市水口町北内貴




■八田正文&さんさん会「近江富士写真展」 開催中です
  期間:10月13日(土)~11月18日(日) 9:00~17:00 月曜日休館 
  会場:銅鐸博物館 地図
  博物館の秋期企画展『近江富士 三上山』に合わせて開催しています。

■第1回全国ふるさと富士サミット・当日のプログラムが確定しました。
  2007.11.17(土)・滋賀県野洲市文化ホール(私も講演をします)。

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2007年11月16日

野洲川内貴橋から

週刊 『近江富士』・第40号

 「野洲川にかかる橋から」のシリーズ、ほぼ終わりに近づいてきました。厳密な意味で、橋の上から三上山が見えるのは、ここが最上流です。三上山から14,8Kmです。琵琶湖岸の中洲大橋が9.9Kmでしたから、約25Kmの旅でした。


写真拡大野洲川の橋シリーズ第19回 「内貴橋から・1」
横田橋の狭い空間を通してみる三上山は、昨日の佐土神社横が最後ですが、そこから若干ずれた内貴橋の上からも見ることができます。TOTOの工場などがある朝国の丘陵の上に顔を出しているのです。下流に架かっている橋は、近江鉄道本線です。画面左が貴生川終点です。撮影場所地図


 071116A 内貴橋から・1
 方位:131 度/距離:14.8Km
 水口町北内貴/2007.11.07


写真拡大野洲川の橋シリーズ第19回 「内貴橋から・2」
橋のたもとの県道から見た内貴橋です。片側1車線ぎりぎりの橋ですが、下流側に独立した歩道があってゆっくり撮影することができます。電車を一緒にと思ったのですが、両側に視界がなく、接近を事前に読みとることができません。このときもちょっと気を許した好きに通過してしまい、次まで待つ勇気はありませんでした。貴生川駅発着の時刻を読んでおくぐらいの心構えが必要です。

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2007年11月15日

佐土神社から

週刊 『近江富士』・臨時増刊号

近江鉄道貴生川駅の近く、水口町貴生川の佐土神社の近くです。道を挟んで、片側は住宅地、反対側は田圃というところ。その田圃の向こうに三上山が見えます。



写真拡大一見何気なく三上山が見えているようですが、実は横田橋、一昨日の酒人、昨日の宇川、そして今日の貴生川、これらのポイントはほぼ一直線に並んでいるのです。もちろんここからは横田橋も見えませんし、その間を見通すこともできません。ただ、距離を取っているために、それらの丘陵の向こうに三上山が見ているわけです。
2007.11.07 甲賀市水口町貴生川


写真拡大上の写真の右端に移っている森が、この佐土神社の森です。上の撮影位置から、そのまま30mほど右へ進むと、この神社の前へ出ます。後ろは住宅地を挟んですぐのところを近江鉄道が走っています。
2007.11.07 甲賀市水口町貴生川



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八田正文
八田正文
1976年以来、30年にわたって近江富士・三上山の写真を撮り続けてきました。その三上山の姿を新旧とりまぜて・・・。 「穂高から三上山まで」・わたしの山と写真、連載中。こちらもよろしく。
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