ネギ畑
■野洲市小篠原吉川、昨日と同じところからです。ネギ畑の向こうに白い建物がありますが、その間を新幹線が通っています。ネギと重なって架線柱が見えますが、分かりますか。昨日も書きましたように、ここが市役所の裏庭です。私は当地へ引っ越してきて38年になりますが、ここから三上山の写真を撮ったのは初めてです。むかし語り音楽夜話索引を作りました。バックナンバー検索にどうぞ。
■むかし語り音楽夜話
--------わたしの名曲迷選(軍歌からベートーベンまで)--------
90.交響曲第5番--------ショスタコービッチ----------
昭和34(1959)年7月に発行された雑誌ディスクの臨時増刊号「名曲とレコード」で、ショスタコービッチ交響曲第5番が紹介されていた。その中で「・・・・第3楽章は、この曲をけなす人さえ、ここだけは褒めるという、非常に深い感動を持ったラールゴで、その清らかに澄み切った抒情は本当に素晴らしく、デリケートなニュアンスの点でも際だっています。ハープの伴奏でフルートが淋しく歌うところなどは晩秋の信州を思い出させるほどですし(恐らく北国ロシアの田舎も、そのような雰囲気を持っているのでしょう)曲の終わり近く全管弦楽が最強奏で盛り上がり、シロフォンが強打されるところの素晴らしい感銘は、そうざらにあるものではありません。-----(宇野功芳)
「ハープの伴奏でフルートが淋しく歌うところ・・・晩秋の信州・・・」、この文章が記憶に残った。今から50年以上前の話である。もちろんショスタコービッチは存命中だったし、ブルックナーやマーラーすらほとんど聴いたことがないというころの話である。S屋レコード店へいくと、バーンスタイン・NYフィルの盤があった。青みがかった雪原が広がっているジャケットだった。第3楽章の・・・秋の信州か、なるほど。全管弦楽の最強奏・・・シロフォンが強打、しかしそれより、わたしはハープとチェレスタで消えていくエンディングの方が気に入った。笠ヶ岳や槍で見た星空を思った。
と、ここまではめでたしめでたしなのだが、別の難問に気がついた。アンプからごくわずかだが、ハムが出ているのである。ハムというやつはやっかいなもので、アンプの電源、家庭用の100V,60Hzの交流が変調されてアンプに入り込み、増幅されて「ブーン」という低音になって出てくるのである。アンプを組み立てたとき、十分対策をとって、ハムゼロのはずだったんだが、コンデンサーが劣化してきたのかもしれない。不通の音の時は気がつかないが、このような最弱奏の箇所を集中していくと「ブーン」とかすかに聞こえてくる。これは絶対あってはいけない音。またそれをとるのに一苦労だった。
そんなこんなで迎えた昭和39年11月、ロンドン交響楽団の演奏会、大阪フェスティバルホール。指揮イストバン・ケルテス。そこでショスタコービッチをやるという。イストバン・ケルテス、いつかこの人の「新世界」を聴いたころがある。きびきびしていい演奏だった。そのケルテスがショスタコービッチをやるという。
そのときのメモ。「ケルテスの指揮、実に見事。鳴っているすべての楽器が聞き取れる。フルート1本、トランペット1本でもはっきりと聞こえる。音が濁ごらない。それにティンパニのうまかったこと。初めて聴くショスタコービッチ。十分満足して終わる」。
このケルテス、今はほとんど名前を聞かない。たしかこのあとすぐに、水泳中の事故で死亡したと何かで読んだ記憶がある。何か資料はないかとインターネットで検索していみたが、めぼしいものは見つからなかった。CDが1,2枚あったような気がして、さがしてみたがそれも見あたらなかった。これは困ったとお手上げの状態だったが、「カメラが見た来日演奏家1960's」という本の片隅にのっていた。事故死は1973年、このときから9年後のことだった。
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