金勝山から
■栗東市荒張。金勝寺の前を通って、林道を上り詰めると、金勝寺参拝駐車場へ出る。そこからの眺望は絶景である。写真は長いレンズを使っているので、風景が狭いが、実際に肉眼で見ると、バックは琵琶湖まで、広大な風景が広がる。◆朝日新聞週刊情報誌「あいあい AI 滋賀」(毎週水曜日発行)に写真シリーズ ”三上山物語” を連載しています。・・・5月14日号スタート、約1年間の予定です。
■ 穂高から三上山まで
--------わたしの山と写真--------

032.烏帽子・三俣蓮華・笠ヶ岳
2.葛温泉から烏帽子小屋まで・A
第2日(8月6日)
午前2時ごろ、一回目がさめる。真っ先に飛び込んでくるのが水の音。大雨である。これは大変。そっと窓を開けてみる。木の間越しに、星が三つ四つ、大雨のごとくに聞こえたのは、窓の外を流れる高瀬川の音だった。
5時、例のオッサンが起きだして目が覚める。外を見ると、見事に晴れ上がっている。快晴。
5時30分、旅館を出る。見上げる谷間から、烏帽子山系特有の赤茶けた山肌と緑のコントラストが目に入る。今日の夕刻には、あの一角に立つのだと思うと、いよいよ山にやってきたとの思いが強くなる。
濁沢まで森林鉄道の枕木の上を歩く。これが長かった。いま、地図で見ると葛温泉の少し上流に七倉ダムがあり、さらにその上流に高瀬ダムがある。葛温泉からそこまで自動車道がついているが、もちろん当時はそんなものはない。ただひたすら森林鉄道の軌道上を歩いた。7時40分、濁沢小屋着。ここで朝食。旅館でもらってきた超特大の握り飯。
小屋の爺さんに「昨日は何人ぐらい登った?」と聞くと、「さあ、とにかくたくさん登ったよ。烏帽子の小屋では、毎晩250人ぐらいずつとまっているよ」。烏帽子小屋の混雑、想像に苦しくない。
8時25分、小屋を出て濁沢をつめる。とてつもなく白く明るく広い沢をつめるのである。前方はるか上方に南沢岳の尾根を見ながら行くと滝が見えてくる。
この滝の左手から尾根に取り付く。北アルプス有数の急登「ブナダテ尾根」である。いまの地図では、高瀬ダムから、不動沢を渡り、にごり沢を渡る道が記されているが、そこからの急登は50年前と同じようである。
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