棚田
■大津市栗原。比良山系の最南端、霊仙山の麓に位置する山里である。その周りの棚田。イノシシよけの柵が巡らされて、撮影位置は制限される。写真を拡大すると、琵琶湖の対岸に、横に広がる白い建物が見える。これが現在工事中の琵琶湖大橋横の大型商業施設である。この施設、対岸の真野浜あたりから見ると、やけにでかく目につく。湖水側に植樹するなりの対策を取ってしかるべきだと思う。
■ 穂高から三上山まで
--------わたしの山と写真--------
119.大糸線C56と碌山美術館
昭和46(1971)年9月26日(日)
9時08分、中土着。さあ、いよいよC56だ。以前、東京からの帰り、碓氷峠を越えて小諸へ出て、小海線経由で帰ってきたことがある。このときの目的の一つにC56があった。「高原のポニー」の愛称で親しまれ、八ヶ岳をバックに快走する様は絵になった。しかし、日に1本か2本だから、適当に行ってつかまえられるものではない。そのときも影も形もなし。見ることもできなかった。
ことほどさように、いままでの私の写真はすべて行き当たりばったり、目の前に現れたものを撮るだけだった。
山や建物なら、そこへ行けば撮れる。しかし、機関車はいつどこへ現れるか、十分な下調べをしておかなければならない。ということで、「鉄道ダイヤ情報」か何かを調べて、ダイヤを引いて予習をしていた。糸魚川から1424Dが中土へ着く。私が乗ってきた列車である。10数分あとに、C56の貨6171が南からやって来て、引き返すまでは1時間ほどそこにいる。その間ゆっくり撮ればいい。・・・という、計算だった。小さな駅だから、客はすぐに消えてしまう。駅員さんが、一人残った私を見て、あいつは何やという表情。黙っているわけにいかないので、「次に来るC56を撮りたいのですが・・・」。くだんの駅員は、表情も変えずに「12時18分まできませんよ」という。「・・・?、12時・・・?」、「そう、18分です」。そんなことはないやろう。ワシはちゃんと調べてきているんやぞ。この駅員ボケとんのとちゃうか。内心そう思いながら、「9時26分に来るのじゃないですか」。・・・「ああ、あれは臨時列車です。きょうは走りません」。
早ういえ、それを。殺生な話とぼやいても仕方ない話。どうなるものでもない。しかし、6171なんて列車番号は怪しい。たとえば、400番台の国道、下手すると離合もできない山道に引き込まれることがある。だいたいこの手の番号は、大きくなるほど怪しいもの。それを疑わなかったのはこちらのミス。


相手が来ないと分かれば、こんな山の中におっても仕方なし。つぎの9時46分の列車で、南に下ることにする。
ものの数分、9時54分、南小谷着。ディーゼルはここまで、ここからは電車。なんとややこしいところよ。次はいよいよC56とご対面。
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