2007年06月09日
週刊 『近江富士拾遺物語』 第15号
麦秋2題
5月の終わりから6月初めにかけて、琵琶湖周辺を車で走っていると、色づいた麦が否応なしに目に飛び込んできます。昭和30年代前半ごろまでは、この時期に三上山へ登ると、眼下に見渡す限りの田圃が広がり、水田の緑、麦の黄、レンゲの赤が織り混ざってえもいわれぬ美しさだったといいます。現在では、「見渡す限り」とはいえませんし、レンゲの赤が極端に少なく、三色織り混ざってとはいきませんが、それでも麦の黄色は鮮烈です。今週も結局その麦畑にカメラが向いてしまいました。(八田正文)
野洲市木部(旧中主町木部)、錦織寺の近くです。現場に立てば、画面の右はずれに錦織寺が見えます。麦畑そのものは単調ですから、そのまま撮れば、このように広いグランドを前にしてるように見えるだけです。それがわかっていながら、そこに立つとやっぱり撮っておこうと思わせる力があります。画面の左に、兜山(左の尖っている山)と相場振山(右の円い山)が見えます。その右、樹木の背後に直接三上山が立っているように見えますが、実際には三上山の手前に妙光寺山が横たわっています。うっかり見ていると三上山の底部に見えますが、そうではありません。三上山は妙光寺山の後ろに立って上半身だけを見せているのです。写真を拡大するとかろうじて見えますが、陽が当たっているのが妙光寺山で、三上山はその後ろで陰になって黒く見えます。妙光寺山の右端から遠景の山が立ち上がっていきますが、そのいちばん高くなったあたりが金勝山です。撮影場所地図
070609A 麦秋A
方位:350.6度/距離: 5.8Km
野洲市木部/2007.06.04
県道2号大津能登川長浜線「小南」の信号から県道48号を比留田のほうへ向かい、小南の集落を抜けたところです。現場に立つと画面の左手に小南の集落が見えます。手前の水田との間に地図にも表現されていないような細い水路があって、そのふちのエンドウがアクセントになってくれました。画面左端、工事中の跨線橋と重なっているのが吉祥寺山、三上山の左に見えるのが兜山と相場振山です。三上山の右が妙光寺山です。相場振山と妙光寺山との間から三上山が覗いている構図です。
画面の上から3分の1あたり、緑の水平線が家棟川の堤防です。この川は鏡山山中に源を発して、希望が丘文化公園芝生ランドの横を経て国道8号、新幹線、在来線等を横切りながら流れ下ってきます。文字通りの天井川で、かつてはこの川の下を国道8号がトンネルで抜けていましたが、最近改修工事が行われ、国道が川を橋でまたぐようになりました。撮影場所地図
070609B 麦秋B
方位:7.1 度/距離:6.1Km
野洲市小南/2007.06.05
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