2008年01月28日
霧・近江富士7
週刊「近江富士」
これも、ずいぶん昔の撮影です。現在の野洲市三上にあった地蔵さんです。
■バックは青々としています。実は田植えが終わってしばらくしたころです。「ヘーそんなころにも霧がでるの?。それに横の草には霧がかかっているのに、どうして地蔵さんにだけ霧がかかっていないの?」
「これは産地直送の霧をあたり一面にまき散らしたのです。これをキリサンプ(霧散布)といって、農薬の代わりにもなります」というと、偽証罪で起訴されます。
正直に申しますと、この写真は昨今はやりの偽装ものです。トレーシングペーパーに直径1cmぐらいの穴を開けて、レンズの前へ持ってきてシャッターを切ったのです。一眼レフのファインダーをのぞきながら、穴の位置を調節します。この微妙な調節が偽証の第一歩です。レンジファインダーなら、当たるも八卦の山勘で行くしか仕方ありません。◇福も☆兆もこの調節に苦労しました。
「ばれると怖いから止めとけ」と私は注意したのですが、部下が独断でやりました。「申し訳ありません、深くお詫び申し上げます」、ここで深々と頭を下げる。フラッシュが飛ばなくなるまで頭を下げ続ける。と、シナリオに書いてある。
記者が帰ったあとの一人ごと。「偽装は見抜けへんヤツが悪いんじゃ」。
ところでトレーシングペーパー、今の若い方はおわかりかな。昔、青写真を焼くときに、烏口に墨を入れて……。
「トリグチて何?」、「トリと違う。カラスじゃ。しっかり読まんかい」。「そのカラスグチさんが何かしゃはったん?」、「カラスの口に墨入れたらかわいそうやんか」。「青写真て何?」。……もうやめた、CADしか分からんヤツにつきおうてられるか。そんなことしとるから鉄筋が抜けるんじゃ。
わめきちらして、すみません。偽装が発覚したところで、霧の話はキリにします。
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