2008年03月31日

モクレン



写真拡大■守山市川田町なのか中町なのか、ちょっと区別が付きにくい場所である。ちょっとした公園があって、その建物の横にこの木が植わっています。右側には桜の木があって、ようやく芽の色が濃くなり始めています。これが咲くころには、モクレンは終わっているでしょう。もっとも一緒に咲かれるとややこしくて困りますが。
  
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■むかし語り音楽夜話
--------わたしの名曲迷選(軍歌からベートーベンまで)--------
   
 60.弦楽のためのアダージョ-------バーバー 

 Samuel Barber(1910-1981)、アメリカの作曲家である。初演は1938年11月5日、NBC交響楽団、指揮アルトゥーロ・トスカニーニだったとのことである。ジョン・F・ケネディの葬儀、アメリカ同時多発テロ世界貿易センタービル跡地での慰霊祭等でも演奏されたという。人生の悲しみを深く、静かに、時には激しく歌い上げるレクイエムである。

 私が勤めていた大谷高校の最寄り駅は京阪電車の東福寺駅。いま、秋のシーズンには紅葉の見物客でごった返すあの駅である。夏の夕方、たまに日のあるうちに帰ると、下りホームは西日を真正面にうけてたまったものではなかった。昭和30年代、まだ一般家庭にクーラーなど考えられない時代だった。帰っても西に面した窓が一つの屋根裏部屋・・・、自然、足は上りホームに向いた。行き先は、きのう述べた喫茶店「るーちぇ」、冷房のきいた店内は心地よかった。

 木の椅子に赤いクッションは昨日述べた。コーヒーを注文すると、角のとれた三角形の小さい皿にアーモンドが2つつけられてきた。その白い皿にランプの絵がデザインされており、山への思いを誘った。普通の時間帯は順不同適当にリクエスト曲などが流れていたが、一日何回か、定時番組が組まれており、一ヶ月分のプログラムによる曲が流されていた。
 その定時番組のテーマ曲がこの「弦楽のためのアダージョ」だった。ほの暗い室内に、コーヒーの香り、曲の後半終わりに近く、徐々に盛り上がっていって、フォルテシモで完全休止、そして・・・、静かに冒頭の主題に戻るところが何ともいえずよかった。

 もちろんそのときは曲名も知らない。バーバーなんて中学の英語の時間に出てきただけ。それを知ったのは、ずっと後になってから。放送で、あれこの曲は「るーちぇ」で聞いたあの曲だ。懐かしくなって、ある日そこを訪ねた。影も形もなくなっていた。そういえば何かの時に、「火事で焼けた」と聞いたことを思い出した。そんな年月が経っていた。

 いま、現代音楽の古典といわれるストラビンスキーの「春の祭典」、これの初演が1913年だという。もうすぐ初演100年が来るが、そのころはまだ50年弱。当時、マニアでもそのレコードを持っていた人がどれだけいたか。そんな時代である。このバーバー「弦楽のためのアダージョ」にいたっては、1938年の初演から20年ほどしか経っていない。国内盤のLPがあったかどうか。おそらく輸入盤だったのだろう。いまと違って目が出るほど高かった輸入盤である。その曲をテーマに使っていたこと自体、店のオーナーの高い見識と自負があってのことだったろう。そのときは暑さしのぎ一心だったが、いまとなってはそれが貴重な体験だったのだと改めて思う。

写真拡大■補足
 左は1997年3月21日発売、トスカニーニ・ベスト・セレクションNO.26 バーバーのアダージョ~アメリカ管弦楽曲集CDの解説書表紙である。特に但し書きはないが、LONG PLAY 33.3のレタリングがあるところを見ると、その昔のLPのジャケットをそのまま転載したものではないかと思われる。これはあくまで憶測の域を出ないが、このLPが、当時「ルーチェ」で聞いたレコードではなかったか、そんな思いがする。


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デジカメ わいわい村「とれとれ作品集」
全国ふるさと富士サミット講演録 『谷文晁が見た三上山』
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