高原の想い出
野洲市三上
梅雨は開けたが、空気の透明度が低く遠望が利かない。ここはごく近場、野洲市三上の農地。ついひと月前までは麦が実っていたが、今は大豆畑に変身している。麦やイネではさほど気にならないが、この大豆畑を見ると、なぜか八ヶ岳や浅間山麓に広がる高原の野菜畑を連想してしまう。
高原といえば、中央西線の狭い谷筋を抜けて、篠ノ井線の車窓から見た松本平の明るい風景も忘れられない。昭和30年代前半、一面にトウモロコシ畑がひろがり、その向こうに美ヶ原高原の稜線が伸びていた。松本まわりは最初の2,3度だけで、あとは木曽福島からのバス、最後のほうは高山線ファンになってしまったが、いま思えば、若かったあのころ、懐かしい風景である。いま高速道路で走ってみてもその風景はよみがえってはこない。
写真ステージ 「近江富士」
三上山撮影のついでに・・・
■近江非名所全集
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