ズームレンズ
野洲市比江
例のツバメ騒動の場所から50mほど右へ移動したところ。刈入れが終わった田んぼに藁束が並んでいた。もうツバメは1羽も写っていない。あの時のツバメはどこから来てどこへ行ったのか。時間にして5分もたっていないのに、別の世界にいるような不思議な感覚だった。
ところで今日の写真は昨日の写真に比べて山が大きい。単純に考えると山に近づいたということになりそうだが、実際には山に対して右へ50mほど移動しただけで、近づいたわけではない。2枚の違いはズームレンズを少しひねったことによる。
昔マミヤ67を使ってたときは、すべて単焦点レンズだった。1本のレンズで見ればフィルム上での山の大きさは、山までの距離に比例した。いまはズームレンズという便利なものが使えるおかげで、その簡単な鉄則が崩れてしまった。山の大きさが撮影距離と無関係。山に近づいているのに小さくなったり、逆の遠ざかったはずなのに大きく写っていたり。状況に合わせて無意識にズームをひねってしまうからである。昔はフィルム上の山の大きさを見れば、何ミリのレンズを使ったかすぐに判断がついた。いまはそれが不可能。便利というのか不便というのか。ややこしい世の中になった。
写真ステージ 「近江富士」
三上山撮影のついでに・・・
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