日の出の塔

八田正文

2015年01月24日 08:17


野洲市南桜
 さくら墓園の「日の出の塔」である。そばに解説文があって、・・・さくら墓園の東西の軸上、東側に「日の出の塔」を、西側に「日の入りの丘」を設置し、春分・秋分の日の出は塔の間から太陽が昇り、日の入りは丘の上に沈むように設けました。・・・とある。
 言おうとしている意味はわかるけれども、その気になって読んでみると、意味が通らない。いちばん基本的なことが抜けているのである。彼岸の日の太陽と塔とをどこから見るのかということである。写真でいうカメラ位置。たとえば琵琶湖大橋の堅田側から見たとき、11月1日だったか2日だったかに、2本の橋の間から太陽が昇るということで、撮影場所の取り合いになるとか。要するに太陽を撮るには場所と日時である。場所が決まれば日時を探す。日時が決まれば場所を探す。
 今の場合でいえば、日時は決まっているから、どこから見るかがポイントである。日の出の塔と日の入りの丘、その両者を結ぶ直線。解説文にいう「東西の軸上」、その上に立てばいいのである。もう一度解説文に戻れば、・・・さくら墓園の東西の軸上、東側に「日の出の塔」を、西側に「日の入りの丘」を設置し、その軸上から見るとき、春分・秋分の日の出は塔の間から昇り、日の入りは丘の上に沈みます。・・・となる。
 墓地に彼岸の日の出・日の入りを持ち込んだ。アイディアやよし。しかしアイディア倒れ、悲しいかな東西の軸になる通路がないのである。

 写真ステージ 「近江富士」

 
三上山撮影のついでに・・・


近江名所全集

■滋賀を歩けば






関連記事