落差工

八田正文

2015年01月31日 07:55


野洲市冨波甲
 1月も終わりである。今年の冬はどういうわけか天気がはっきりせず、雲の多い日が続いた。例年だと青空の下に比良連峰という風景が何回かは見えるのだが、今年は皆無。2月、3月に期待するしかない。
 野洲市総合体育館から道を挟んで広がる田んぼを斜めに横切る中の池川。生和神社の近くで上流の祇王井川から分離し、いわばバイパスのような働きをして下流の童子川にいたる。その途中にある落差工である。われわれ素人から見れば、これぐらいの高さの差なら、適当な勾配をつけて吸収すればいいのにと思うのだが、なかなかそうはいかないものらしい。ここのところもすぐ下流に別の川が合流してくる。この落差がないとその合流点で合流してくる川より水位が高くなり逆流していくのだろう。そこらのところを読み解いていくと川の流れ一つにしても結構面白いものである。
 山の重なりとしては、高原状の妙光寺山の向こうに立つ三上山が上半身だけを見せている構図である。風景としては結構面白いのだが、如何せん三上山の真下に見える白い建物、これが何とも目障りで・・・。

 写真ステージ 「近江富士」

 
三上山撮影のついでに・・・


近江名所全集

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