戦後70年

八田正文

2015年06月26日 08:20


近江八幡市野村町
 何やこれは。先ほどからなんとなく気配は感じていた。でもびっくりした。大きな会社の従業員用の駐車場ならこれ以上のものも見たことはある。しかしここは日野川の河川敷である。こんなところにクルマがあってはいかんというわけではないけれど、とにかくこの風景にはびっくりした。

 いうまでもないグランドゴルフ大会である。見事なグリーン、プロ顔負けのグランド。一昔、ふた昔前なら、こういう風景には必ず腰の曲がったオジイチャンや、背中が丸いオバアチャンがいた。しかし今はそういう人は見当たらない。色とりどりとまでは言えないものの、しゃきっとした服装で、背中もピンと伸びている。まさに紳士、淑女の社交場である。もう1枚おまけ。

 戦後70年だという。この人たちも70何年前は小学生だった。
   ・・・僕は軍人 大好きよ、
      今に大きくなったなら、勲章さげて剣さげて、
        おんまに乗ってハイドウドウ・・・

  世間がきな臭い。
   ・・・デジカメ持って脚もって
        クルマに乗って、はいどうどう・・・
と、やっている間に、気がつけばここにオスプレーが並び、人間が乗らない爆撃機がドカーンと爆弾を落とす。そんな時代が再び来なければよいが。昭和23年、中学3年生。『あたらしい憲法のはなし』。「日本は戦争を放棄した。日本は戦争をしないんだ」。聞くほうもしゃべるほうもひもじい時代だったが、そこに光があった。

 写真ステージ 「近江富士」

 
三上山撮影のついでに・・・


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