ぽたりと落とした

八田正文

2015年10月27日 09:57


野洲市高木
 昨日の撮影位置から左後ろへ300m余りバックした。光善寺川の堤防を在来線がまたぐところである。光善寺川そのものが天井川であり、その上をJR線が越える。結果、農地を見下ろす形になる。撮影位置から横を走る在来線の電車を見たところ(画面奥が京都方面、三上山は画面左外)。道路の左の森が昨日の撮影場所。右が長嶋神社の森。東海道線が開通するまでは1つの森だったのだろう。

 昨日の写真にも見えていたが、右に見えるラクダのコブ、2つ総称して田中山と呼ばれているが、左がカブト山、右が相場振山(ハタフリ山)の名称がある。旗を振って大阪からの相場を伝えたという。と、ここまでが右側、昨日の写真とほとんど変りはない。

 変わったのが左側、吉祥寺山が手前の黒い山に隠れてしまった(きっちり見ればほんのわずか見えてはいるが)。この黒い山、大きく見ると鏡山の山麓最北端ということになるが、細かく言うと、この小山と鏡山とは光善寺川で区別されている。ここのところが微妙で、私は、その昔神様が鏡山を作った時、最北端で筆を置く瞬間、ぽたりと落とした最後の一滴だと考えている。国道8号が光善寺川を越えるとき、琵琶湖側に見える丘である。
  
  写真ステージ 「近江富士」

 
三上山撮影のついでに・・・


近江名所全集

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