桑実寺
近江八幡市安土町桑実寺
今年の春ごろだったろうか、知人から「桑実寺へ参ってきました。三上山を満喫しました」とのメールをもらった。なるほど桑実寺か。あれは三上山を撮りだして3,4年のころではなかったか。高圧線の電線が邪魔をして絵にならず石段を登りだして途中で引き返してきた記憶がある。それ以来桑実寺はダメだと決めてかかっていた。その桑実寺から三上山を満喫してきたという。だめだったことは間違いないが、あれから30年以上たっている。状況が変化しているかもしれない。ということで今回改めて”2回目の初挑戦”。
さて、登り口はどこだったか。案内に従って近くまではいったが、クルマを置くところがない。はて、以前来たときはどうしたのか。クルマの置き場所に難儀した記憶はない。そうか、バイクだったかもしれない。ということで、安土城考古博物館の駐車場を無断拝借。もちろん以前来た時には博物館をはじめとして「文芸の郷」など一連の建物はなかったはず。それがいまは恐ろしく豪華な建物が。その割に人はいない。そこから自転車道を登り口の方へ歩く。道路の工事現場があって、真新しい標識に「桑実寺」とある。そういえば博物館の手前から見たときに
山肌が削られて見えたのはこれだったのか、これならば様子は変わっているのかもしれない。と、工事中の道に入る。こんな道を登った記憶はない。明らかに変わっている。
工事はかなり
大がかりなものだった。そちらは歩けないので、
旧道らしいところを行く。しかしその道も記憶はない。記憶があるのは急な石段をまっすぐ登ったことだけだ。と、新しい民家が1軒建っていて、その横から突如三上山が現れた(標題写真)。どこにも高圧線は見えない。手前下方に茅葺屋根の建物が見える。棟の部分だけ瓦をのせた珍しい形である。見事な風景だった。欲を言えばその家屋がもう少し斜めを向いていてほしかった。
写真ステージ 「近江富士」
三上山撮影のついでに・・・
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