番外編・びっくりしたぞ
高島市鴨
稲荷山古墳のすぐ近く、鴨川に架かる県道の橋である。前後にクルマはなかったからのんびり走っていた。と、「天皇橋」との碑が見えた。通り過ぎてしまったが、これは確かめてみる価値はあるな。
で、引き返してきて撮ったのが標題写真。何となく歪んでいる。橋の親柱が傾いているはずはなかろうから、石碑が傾いているのだろう。老いぼれたけれど、こう見えても元軍国少年の端くれである。当時なら、石碑が傾いていたらどんなことになるか、いや、それよりも橋の名前がどえらいことでして。ホンマにこの橋の名が、「天皇橋」なのか。親柱を見て回った。確かにその
名が刻まれている。正式名称らしい。
碑の側面に何やらこまごまと刻まれているが、それより前に親柱の上面に何やら
でかい字が刻まれている。これを地面に立って読める人がいるのだろうか。仕方がないから、石碑の横にあるコンクリートの台に上がって読んでみた。まいったなーこれ、
意味が分からない。書いた人がいるのだから、分かる人にはわかるのだろう。世の中には難しいことがあるものだ。
”斜め十字に交わる2本の直線”というのだから、要するにX字型のものだろう。その交点を巡る円弧の模様を直弧文というらしい。早い話が、円をいくつか重ねた矢を射る的のようなものに、算数の掛け算の記号を重ねたような文様ということになるのだろうか。実際にはそんなに単純ではないのだろうが。これが高欄のデザインに取り入れられているというのだが・・・、そんなデザインはどこにもない。初めから終わりまでわからないかった。私の歴史的知識のなさによるものだろうが。
最後に碑文をそのままUPしておこう。----”この辺りはこの橋のほかにも、「てんのう」と名のつく田や川や坂があります。これは近くに継体天皇に関係の深い鴨稲山古墳や明治の始めまで天王社とも称したという志呂志神社などがあるため、この名前で呼ばれてきたものと思われます。”----
写真ステージ 「近江富士」
三上山撮影のついでに・・・
■近江非名所全集
■滋賀を歩けば
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