明ける

八田正文

2016年01月01日 08:44

2016 明けましておめでとうございます。

野洲市三上
 明けましておめでとうございます。


 新年は例によって野洲市三上の農地から。薄く霜が降りた畑を前景として三上山が立つ。雄山と雌山の鞍部から朝日が昇る。30分ほど前には茜色の雲が広がっていたが、いつしかそれも消えて、いまは山頂近くにわずかな雲が遊ぶだけ。

 冬至の前後のこの時期、夜が明けても太陽が昇らない。遠くのビルなどはすでに朝の光で輝いているのに、ここだけはまだ三上山の影の中にある。太陽が顔を出す直前、ふと後ろを見るとこんな風景が。カメラの場所はまだ大きな山の陰、新幹線のトンネルの部分が鞍部に当たり日が照りだしている。トンネルはたまたまそこにあっただけで全く意味はない。

 トシをとるとつい昔話がしたくなる。1976年12月、三上山を撮るぞとマミヤRB67を買って帰った翌日、うまい具合に雪が降った。そのときの写真である。40年たったけれども進歩したのはカメラだけ。写真も人間もちっとも成長していない。

  写真ステージ 「近江富士」

 
三上山撮影のついでに・・・


近江名所全集

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