ケリが驚く
草津市下物町
烏丸半島。走っている黒いクルマの後方100mほどのところが水生植物園の駐車場。手前は小さな花壇がある広場で、ハスの時期には適当に車が置かれたりしていた場所。道路から見ると突き当りが高さ数mの草つきの斜面で、いつも上はどうなっているのかなと思っていた。今度行ってみて、そこを見ると幅10m足らずで草が刈り取られ地面が露出していた。上って振り返ったのが標題写真である。10mほど先からケリが2羽飛び出した。まさか人間が来るとは思っていなかったらしく、例の鋭い鳴き声を発して、飛び出してすぐ方向転換、
三上山の上を通り過ぎていった。
私にとって、ケリは名前と姿・鳴き声が一致する数少ない鳥の一つである。10数年前、いまのように田や畑で見かけるようになる前の話である。野洲駅前にちょっとした空き地があり、草が生えたまま放置されていた。そこに足の長い鳥が住み着いた。地上にいると目立たないが、飛びあがると白と黒の羽がきれいだった。そして鋭いキキキという鳴き声。ちょうどそのころ、我が家へ鳥が好きだという人が訪ねてきた。駅前のその鳥の話をすると、「ケリでしょうな」。・・・・おかげで今では、夜空から聞こえてくる鳴き声にもその姿をイメージできる。名前も顔も忘れてしまったが、その人のおかげである。
写真ステージ 「近江富士」
三上山撮影のついでに・・・
■近江非名所全集
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