風景のアリバイ

八田正文

2017年06月19日 08:34

大津市唐崎1丁目
 唐崎園地、唐崎神社の少し北に当たる。国道161号からいったん唐崎神社への進入路へ入り、そこから駐車場へ入る。それはいいのだが、園地そのもの周囲に樹木が多く、琵琶湖岸にありながら琵琶湖が見えにくいというもったいない場所である。たとえばこの写真、湖岸から少し離れて撮ったものだが、三上山は見えるが、どこで撮ったのかおそらく自分自身でも10年もすればわからなくなる。あと10年も生きられないのだから、余計のこと、誰でもがその風景を探し出せるように、写真の中に”風景のアリバイ”を写し込むことが必要だと考えている。

 標題写真は、湖岸の草を分けて前へ出たところである。左手に白い桟橋が見えてくる。表の国道沿いに、同志社大学ヨット部云々という表示があったから、それに属するものだろう。これも一つのアリバイではあるが、この写真の最大のアリバイは、三上山の背後に伸びる鏡山から十二坊への稜線である。さらに細かく言えば十二坊と菩提寺山との重なり方だが、この写真ではその関係がはっきりしない、残念である。
       
   写真ステージ 「近江富士」

 
三上山撮影のついでに・・・

近江名所全集

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