ワイドが使えたころ

八田正文

2017年07月25日 08:30

野洲市行畑2丁目
 野洲中央道「行畑」交差点から「大畑」の方へ70mほど進んだところである。実はこの2つの交差点間の距離は500m余りだが、この間三上山が見えるのはこの場所だけである。10年ほど前まではかなりの場所から見えたが、その後住宅が建ち視界は閉ざされた。

 1981年1月4日、日の出の少し前。有明の月と金星が上下に並んでいた。見事な風景だった。月はともかく金星は寸刻を争う。当時住まいしていた万葉台住宅の我が家から、一番近いところ。それがこの場所だった。場所のアリバイは左手に見える明かりだけ。確かアパートの灯りだったとの淡い記憶だけである。

 標題写真の真正面に見える2階建ての建物。この廊下の照明が有明月の写真では左端に小さく見える。標題写真の撮影位置より、数m右に寄ったところが、1981年の撮影位置である。今そこに立っても三上山は見えない。今昔2枚の距離間の違いはレンズの長さによる。昔がワイド、いま望遠。残念ながら今ここでワイドは使えない。
       
   写真ステージ 「近江富士」

 
三上山撮影のついでに・・・

近江名所全集

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