メガネ木受難・3

八田正文

2017年08月04日 09:36

野洲市三上
 今年の春3月末、朝日放送『今日のココイロ』ロケで、ディレクター・K氏が『近江富士百景』のトビラべージと現在の風景とを見比べているところである。この木に出会って40年、何の障害物もなく撮影できたのは最初の2,3年ではなかったか。すぐに県道の工事が始まり、それの完成とともに電柱が立ち、フェンスができ、急速に風景は崩れていった。そして今、記録として残っているのは、最初の1977年05月と、途中の2002年11月のみ。そしてもうおそらくこの木の姿を撮ることはないと思っていたところでの『ココイロ』ロケだった。

 番組は2分、”八田さんの40年を2分にまとめるには・・・”と、K氏がいくつか選んだうちの一つがこの木だった。自分で撮る場合は、メガネ部分に集中して全体像を撮ることはなかった。それが今回の案内で、偶然撮った写真が標題写真である。そこに写っていた上半身がいまはない。不思議な因縁を感じる。

 そのときの撮影風景(テレビ番組を普通のカメラで・・・。そうか、動画を使えば同じだもんな)と、オブジェのように残されたメガネ部分と祇王井川(手前の川)。クルマが走っているのが県道。

       
   写真ステージ 「近江富士」

 
三上山撮影のついでに・・・

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