2014年01月25日

番外編:白山のひと


写真拡大福井県坂井市三国町黒目
 番外編:白山が見えた。
 山が好きである。しかし山に登らなくなってずいぶんたつ。最近はもっぱらクルマで山を探して展望を楽しんでいる。圧巻は安房峠から見る穂高連峰。高山市郊外からの槍穂高、笠・薬師など。ポイントはいくつかある。それに今回、新しく白山の展望ポイントが見つかった。場所は福井県坂井市三国町、道の駅「三国」(ファームみくに)の近く。
 国道305号を走っていて気がついた。雪の山が連なって、その中にひときわ白い山がある。白山だろうと思ったが遠隔の地である。以前何かの時に、三国港近くでバスの中からちらと見た記憶はあるが、今見ているこの山が100%白山であるという自信はない。

 道の駅の食堂でカレーライスを運んできた20歳ぐらいの女性に聞いた。「向こうに見えている白い山は白山ですか」と、丁寧な日本語で。くだんの女性は「サー」と首をかしげて「ちょっと待ってください」。返って行った直後、「立山連峰云々」という男性の声が聞こえた。これは笑うしかないな。しかし女性はなかなっ帰ってこなかった。「自分の職場の近くぐらい即答できるようにしておけよ」とは言わなかったが、例えば、野洲あたりで三上山を指して同じ質問をされたら、やっぱり「サー」と返事をするのだろうか。
 女性が帰ってきたのはカレーをほとんど食べ終わったころだった。「あの中の一番白い高い山が白山です」。なるほど、詳しい答えだ、模範解答である。あの山全体が白山ではない。手前の山はいうて見ればただの山、オラが白山は一番奥の白い山だ、という気概にあふれていた。誰か山にうんちくのある人物に教えてもらってきたのだろう。職場の誰それを走り回って解答を探した姿が目に浮かぶ。この望遠版は、その模範解答を探し出した女性へのお礼の1枚である。 


 写真ステージ 「近江富士」

 
三上山撮影のついでに・・・


近江名所全集

滋賀を歩けば

 
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Posted by 八田正文 at 09:39│Comments(0)
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