曇天の下

5月ももう終わり。今年は季節の歩みが早く、九州、四国地方はすでに梅雨に入り、関西地方も今日か明日かと取りざたされている。そんな中で麦の色が日に日に黄色さを増して行く。先日来、何日か続いた晴天の中で、もうちょっともうちょっと一日伸ばしにしているうちに、今度はうっかりしていると1枚も撮らないうちに刈り取られてしまいそうな気配。天気を選んでいる場合ではないぞよと撮ってきた曇天下の麦秋。
写真ステージ 「近江富士」---- 鳰の浮巣5月22日版UPしました。
■近江非名所全集
■滋賀を歩けば


バイパス工事

三上の農地、カメラの背後は新幹線が走る。バイパス工事が始まってから、農耕はストップして雑草が伸び放題になっていたが、最近整理が行われ、周囲が縄で囲まれた。この画面の左外側、行畑から国道8号に通じる旧道の向こうまではバイパスの姿が現れ出している。この画面内では、まだ今のところ、平面上の工事だけで、こうして見てもバイパスの姿は見えない。縄で囲まれた場所には工場が移転して来るとかの話で、いよいよ風景が変わっていくことになる。
写真ステージ 「近江富士」---- 鳰の浮巣5月22日版UPしました。
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バイパスの方向

ご存じ三上の農地である。すぐ後ろはバイパス予定地。この農地は従来の長方形の一部をバイパスが斜めに横切ることになっている。この写真のイネの並びから、バイパスの横切り方が見えてくる。この田んぼについては、向こうの麦畑に近いほうは従来の区画に合すように田植機が移動している。それに対して、手前の2mほどはバイパスの境の線に合すように移動している。結果、本来ならば互いに直角に交わるイネの線が「イ」の字を逆に見るように直角でなくなっている。この斜めの線が将来のバイパスの方向ということになる。
写真ステージ 「近江富士」---- 鳰の浮巣5月22日版UPしました。
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左斜面

5月23日から続けてきた光善寺川左岸の堤防歩き。最後の締めくくり、県道48号に合流するところである。走っている青いクルマでいえば、小南交差点から高木集落内を抜けて堤防上へ上がってきたところ。三上山はこのクルマから見て右窓越しに。ここからでは電線が多いため、道路の右側へ渡て撮ったのが標題写真である。眼下一面に田んぼが広がる。田植えが終わっておそらく2,3週間であろう。
左に見える城山が大きく目立つ。田中山は右に寄って三上山の左斜面がスーッと気持ちよく流れ下る。それを受け止めるのが吉祥寺山。銅鐸博物館の前に立つ山で、普段は目立たない山だがこの方位から見るときだけ存在感を見せる。
写真ステージ 「近江富士」---- 鳰の浮巣5月22日版UPしました。
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左斜面

5月23日から続けてきた光善寺川左岸の堤防歩き。最後の締めくくり、県道48号に合流するところである。走っている青いクルマでいえば、小南交差点から高木集落内を抜けて堤防上へ上がってきたところ。三上山はこのクルマから見て右窓越しに。ここからでは電線が多いため、道路の右側へ渡て撮ったのが標題写真である。眼下一面に田んぼが広がる。田植えが終わっておそらく2,3週間であろう。
左に見える城山が大きく目立つ。田中山は右に寄って三上山の左斜面がスーッと気持ちよく流れ下る。それを受け止めるのが吉祥寺山。銅鐸博物館の前に立つ山で、普段は目立たない山だがこの方位から見るときだけ存在感を見せる。
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小さなステップ

今回の歩きも終わりに近い。いつまで同じ写真を並べているのかといわれそうだが、あと少しお許しを。長く工事で入れなかったところで、今回始めて歩いてみると意外と面白い。ついつい細かい話になってしまった。
田中山の左端と三上山の斜面のつながりにこだわっていたのだが、ここへきて三上山が左へ出てきているらしい。ずーっと左へ左へと歩いているわけで、それは当たり前の話。昨日の写真で一応けりがついている。今日の標題写真はそれの念押しのようなものだ。が、今度は別にもう一か所気になるところ出てきた。三上山の左斜面がもう少しで下り切るというところで、小さなステップが見える。そして、その少し下から遠景の稜線が左上がりに伸びている。現場では全く気がつかないものだった。
ほかによく似たものがないかと探してみた。すぐ前のコマに写っていた。こちらはわずかに遠景の稜線のほうが高い。注意して見ていたら、ピシャリと会うポイントがあったはず。このステップがどこの何なのか全く不明。見ていただく皆さんにはどうでもいい話。しかし私にとっては興味津々。何か分かればまた報告します。
写真ステージ 「近江富士」
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壮大な手品

あとは最終の微調整だけである。屋根の上から見ているわけで、視界は大丈夫。竹ヤブなどの邪魔者が怖いが、幸いそれもない。昨日の場所の写真、左端に煙抜きの小さな屋根が見える。その煙抜きがきょうの写真では三上山の右に見える。さらに言えば春日神社の森が三上山から離れだしている。
三上山が見えている部分は、山頂部の小さな平行四辺形だけ。左端に見える城山より小さいはずだが、その下の田中山を全部自分の山に見せてしまう。まさに壮大な手品である。
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わずかなずれ

光善寺川の左岸を上流に向かって歩いている。初めての場所だから印象が強い。昨日の鉄塔の場所から100mほどの場所である。手前、クルマが走っている道が県道48号、小南交差点から篠原駅の方へ向かう道。その奥が高木集落。右に見える森が春日神社。昨日の写真との関係でいえば、鉄塔の奥に見えていた春日神社の森が、今回の写真では三上山の右へ移動してきたことになる。
ここで特筆したいのは、いままで三上山左斜面に見えていた田中山との段差が、消えかかっているということである。田中山の上に三上山が本当の頭だけを見せている。拡大してしっかり見るとその接点がほんのわずかなずれとして見えている。アホかといわれそうな話だが、私にはこれが限りなく楽しいのである。
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Posted by
八田正文
at
09:41
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