ここから堤防が

川田大橋を竹生側から川田町側へ渡り、川田町喜多の交差点を越えてそのまま少し直進したところである。以前は左側の家庭菜園にヒマワリが咲いていたりして楽しい絵ができた記憶があったので行ってみたが、いつの間にか大きな球状の木がどーんと鎮座しており、これではちょっとねというところ。そこを敬遠してさらに進むと一面の田んぼになる。それはいいのだけど、今度は妙なところに畦道が1本。それも白く光る。これもやっぱり具合が悪い。
白線を再度敬遠したのが標題写真。以前はここから野洲川の堤防が見えた記憶があるのだが、いつの間にか住宅で隠れてしまった。確か堤防が写った写真があったはずと探してみたが、デジタルでは見つからなかった。そんなに古い昔のこととも思えないのだが。
写真ステージ 「近江富士」
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雲の峰

昨日(28日)、朝から小雨まじりの曇り空だったが、3時半ごろ、外出先から帰ったときには、ひと雨来た後らしく道路が濡れていた。その後しばらくして外へ出てみると、空はきれいに晴れ上がり、三上山の真上に白雲が湧き上がっていた。すぐにカメラをと思ったが、やりかけた仕事に手が外せず、現場に駆け付けたのはそれから10分も経っていただろうか。三上山の真上にまっすぐ立ち上がっていた白雲は早くも崩れかかり、かわって左右の別の場所に立ちあがりかけていた。芭蕉の”雲の峰いくつ崩れて・・・”を思い起こしたことだった。
現場は三上の農地に x 軸、y 軸をとるとき、原点から x 軸上をマイナス向きにちょっと進んだところ、前方の工事現場が8号バイパス予定地。カメラが立つ農道の背後、新幹線までは工業団地予定地とかで農作業は止まったままである。
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一本の水路

田んぼの中を一直線に水路が走り、それと直角方向に何本もの農道が通じている。たとえばこの写真はもう1本三上山に近い農道から撮ったものである。天神社の森が見えて絵の大枠としては遠いか近いかだけで、同じ構図のところを見ていることになる。近くから撮ったものでは、電柱が大きく目立つのでトップへ持ってくるのには躊躇したというところである。
撮影場所は昨日の標題写真、河西幼稚園を撮った場所から一直線に二本足の高圧線鉄塔沿いに1Km足らず北へ移動した場所である。GoogleMapを航空写真に切り替えていっぱいまで拡大してみると2本の高圧線が「く」の字に折れてるのが見える。鉄塔の影が1本に写っているのは不運というしかない。撮影のタイミングが3,4時間どちらかへずれていたら2本の影が見えたはずである。おまけ、2本脚鉄塔の姿。右側遠くに見える黒い線が野洲川堤防、有名な「笠原の桜」で春には花の線になる。
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歩いてみて

琵琶湖大橋取付道路を浜街道から守山市街地に向かって走る。ずっと正面に三上山が見えている。今市北交差点でゆるく右に折れるところで、建物が迫り三上山は見えなくなる。よほど注意していないと、あれっ、どこへ行ったの?と、訝るところである。
さて、今日の撮影地点は、その緩く曲がる信号の手前、”比叡ゆば”の角を左(北)へ曲がったところ。二本足の高圧線鉄塔が立ち並ぶ細い道を少し行ったところである。右側田んぼの向こうにスカイブルーの屋根に赤い可愛らしい尖がり屋根の建物が見えてくる。河西幼稚園である。クルマの中からちらちらとその存在はわかってはいたが、こんなに全体像がしっかり見えるとは、歩いてみて初めて知ったことだった。その後ろ、屋上にタンクをのせたのが河西小学校。
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もこもこと

守山市中町、小さな集落である。地理的関係を文章に書くのは難しい、そんな場所である。その町はずれに遠くから見て格好のいい木が生えている。以前近くまで行ってみたが、何かの事情でうまくいかなかった。しばらく忘れていたが、この冬やっぱり気になりだした。すぐ行けばよかったのだが、いつの間にか緑の季節になってしまっていた。もこもこと葉が茂り過ぎてどうも絵になりにくい。やっぱり冬でないとだめだ。前回行ったとき、何故駄目だったのか、それが思いだせない。今のままだと、冬になればそこそこの絵になりそうな気はするのだが。
もう1枚、これは木を右側に置いてみた。左、ビニールハウスの奥の森は川田町天神社の森である。この方が風景が広く、アリバイが作りやすいかもしれない。しかし、標題写真でも、大きな木の奥は天神社の森だ。よく似たものが見えているのだが、山の並びが狭いため風景が狭く感じる。いずれにしても、もう1回冬に出直しだ。
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麦刈り後

守山北高校の南西に広がる農地である。ついこの間までは一面明るいクリーム色の広がの中に木屋が3つ建っているという風景だった。麦刈りが始まったのを見たような気もしたが、そのまま見過ごして通り過ぎ、再度訪れたときはきれいさっぱり野焼きも終わっていた。褐色に焼けた筋芽が水平に並ぶ。麦刈り前には一面のクリーム色でこの筋目は感じられなかった。
道路や田んぼが示す条理に対し、旧野洲川南流の流路跡が斜めに横切るいう地形である。画面を横切るこの筋目は南流跡の斜め線を基準とする方向である。念のためと思って撮影場所の航空写真を見ると畝は道路の条理に従っている。撮影方向とわずかな傾きだからそれが水平方向に写ったのだろうか。
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二つ目の煙抜き

快晴の日の午前中、三上集落の屋根が光る。実はこの場所、5月1日にレンゲ畑としてレポートしたところである。同じ場所から撮った今の風景がこれ。どちらも標題写真とよく似ているが根本的に違う部分が一か所ある。今日はそのこだわりの話。
レンゲ畑の写真に写っている煙抜きの屋根の例として、1977年2月撮影の雪の写真を挙げておいた。そのときはこだわらずにさらっと流しておいたが、実はこの写真には煙抜きの屋根が2つ見える。レンゲ畑の写真で三上山山頂の真下に見えるのと、もう少し右手に若干小さく見えるのとの2つである。ところがレンゲ畑の写真には1つしか見えない。それが気になっていた。2つ目の煙抜きはもうなくなったのだろうか。先日それにこだわって歩いてみた。
適当に見るのと注意して見るのとの違いである。それは意外と簡単に見つかった。真ん中の新しい家の両側、ほぼ等間隔のところに見える(赤い矢印のところ)。光の関係で左の方がちょっと見にくいが、注意して見れば見えるはずである。これらが三上山と一つの画面に入る場所はあるのかと探し歩いたのが標題写真である。レンゲ畑とどこが違うのかといわれたらその通りだが、間違いなくもう一つも写っている。見えますかな?。
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風景二色

イネが伸び緑の風景が広がる。県道504号、株式会社ダイアナ社屋前のいつもの風景である。それでいて何人かの人が、”今年のアジサイはアカン”という。日差しが強く雨が降らないからだろうと。そういえば少し北の用水路沿いのアジサイも生気がない。いつもいつも注意して見ていることではないが、例年はもう少し花が生き生きとしていたような気がする。
まあしかし、いったん場所を変えて新幹線沿いに行ってみると、花が咲いたの咲かないのの問題ではない。風景の色が一変する。真ん中にドカンと建っているのが8号バイパスの現場事務所。その手前の荒れた土地が工業団地になるという区域である。風景二色、現実は厳しい。
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Posted by
八田正文
at
08:38
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