確率2分の1

国道8号野洲川大橋南詰交差点。堤防への上り勾配になっていて、山がぐんぐん伸びあがってきて、迫力を感じるところであるが、今日は別の話。たまたま赤信号だったので、戯れにシャッターを切ってみた。LEDを使った信号が増えて、うっかりすると信号が消えた状態で写ってしまう。2枚目。この写真などは、よく見るとほんの少し赤みが見えるようにも感じるが、消えている状態であろう。
ということでこういう種類の光源を撮る場合は、1枚撮るごとに点っているかいないかチェックする必要がある。1枚だけ撮ってチェックせずに止めた場合はあとで泣かなければならない。この時は下の2枚を含めて4枚撮って2枚が写っていた。確率2分の1。うまくいったというべきで、場合によっては4枚が4枚ともアウトのこともあるはず。これだけ撮れば間違いなく1枚はOKがでるという枚数は何枚だろうか。
もっともシャッターを60分の1以下にすれば、その心配はなくなるわけだが、ISO感度を最低値の100にしたとしても、日中ではいくら絞ってもそれも難しいし。なぜカメラメーカーはISO感度を下げないのか。
写真ステージ 「近江富士」
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岬めぐり

近江八幡市長命寺から宮ガ浜国民休暇村に通じる道。私は勝手に「岬めぐりの道」と呼んでいる。長命寺港からすぐの岬から800mほどの間は地形的にはずっと三上山が見える。実際には木が大きくその間から垣間見るわけだが、とにかく見える。4月13日に見てもらった定点観測の位置などもその間にある。しかしそのあと道が右へ曲がりだすと山影へ隠れて見えなくなる。
もう三上山ともお別れだとあきらめてしまうのだが、念入りにチェックしていくとさらに700m(最初の岬から1,5Kほど)ほど進んだところでもう一か所、小さ岬を曲がるところで見える場所がある。もちろん、クルマは国民休暇村に向かっているわけで、前を見ていたのでは見えない。というと、ああそうか休暇村からの帰り(逆向き)なら見えるのだろう。誰しもがそう考える。しかし、それでも見えない。日本の車は左側通行、山側を小さく曲がるわけで、それでは見えない。要するにどちらへ向かっていようと、そこで車を降りて岬の先端(道路から4,5m)まで行かなければ見えない。
ずぼらしていては場所探しはできないという見本のような場所だが、実はこの場所を探してきたのは、何年か前に亡くなった岡敬一さんだった岡さんの作品(2004年撮影・『近江富士まんだら』所載)をどうぞ。
標題の写真と岡さんの作品とを比べると、標題(私)の写真がより右(湖側へ)へ出ていることがわかる。『近江富士まんだら』編集の時点で、現場へ確かめに行ったが、岡さんの写真は道路と同じ高さから撮られていた。(湖側へ下ることは不可能だった)。その後崖崩れがあったのだろう。いま、その場所からは湖へ下る踏み跡がついている。
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国道8号

草津からやってきた国道1号が上鈎交差点を過ぎたところで国道8号を左へ分ける。1号が東海道、8号が中山道。今も昔も同じ構図である。
名神栗東ICからの道路と合流し、渋滞の名所宅屋交差点を過ぎて、ここはその次の信号「辻西」。三上山が目の前に見える。画面右外にコンビニがあり、駐車場が広いので、いつも大型トラックが止まっている。右端にそのうちの2台が見える。
このあたりの風景が最近スカッとした。何がどう変わったのかと問われると答えられないが、多分、右端、トラックの続きに見える新しい住宅ではないかと思う。
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水色の・・

栗東第2インター近く、済生会病院の玄関前である。肉眼で見ると100mあまりのところを国道8号が走っているが、画面には写っていない。
3段に分かれている水色の台の下を水が流れている。たぶん農業用水路の調整用のバルブかと思うが、場所が場所だけに病院の設備のようにも見える。これを撮るつもりはなかったのだが、その向こうに並ぶポール(あとで調べたら国道沿いのバッティングセンターだった)がちょうど三上山と同じ幅で立ち並ぶのが面白く、最初田んぼを前景に撮っていたが、それだけでは単調で、周囲の建物も邪魔になるので、それならとこの水色を目に持ってきた次第。
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ナノハナ

同じとき、国道8号野洲川大橋から下流を見ると、新幹線鉄橋あたりでは、川幅一面に黄色が広がっているように見えた。実際にはそんなことはないと思いつつとにかく現場検証に。
駐車場がある河川敷はタンポポの花盛り。菜の花はそれよりもう一段川に近い河床部分に生えている。狙いようによっては川幅いっぱいに写るがもう1枚。 それだけではどうも面白くない。やっぱり川の流れがほしい。きのうの場所もそうだけど、三上山のふもとを流れるこの栗東地域は、どこから撮っても、川の流れを横から見ることになる。もう少し下流へ行くと流れが斜めになるのだけれど。
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ナノハナ

野洲川の河川敷に野生の菜の花が真っ盛りである。「ナノハナ」という名称が正しいのかどうかは怪しいもので、要するに黄色のこの種の花は皆「ナノハナ」だと私が勝手に思っているだけである。家棟川に咲いているのと同じ種類だとは思うが、どこをどう調べたら同定できるのかそれすらわからない。
ここは栗東市出庭、国道野洲川大橋上流右岸、栗東市パターゴルフ場の河床側。この日は大会が行われているらしく、ことのほかプレーする人が多く河川敷にまではみ出した車を避けての撮影だった。
この周辺は私が三上山の正面と考えている場所で、ここから見ると三上山を中心として左に妙光寺山、右に天山、これらを含めて左右対称の姿を示す。また三上山自体も、主峰(雄山)の稜線の中に雌山がすっぽりと入ってしまうという独特の姿を見せる場所でもある。
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タンポポ

田んぼの畦にタンポポが群生している。昔のタンポポは茎がもう少し長く花の直径が若干小さく、球形に近かったような気がする。いまのはご覧のように直径が大きく、花が平面的、茎が短い。これなんかはまだ背が高いほうである。種類が違うのかもしれないが。
この場所ではないが、畦を草刈機できれいさっぱり刈り取っているのを見た。翌日だったか、翌々日だったか、同じところを通ったら、タンポポの花だけが地面にへばりつくように咲き乱れていた。そうか、草刈機で一網打尽に刈り取ってしまうから、茎をのばす必要がないのか。それにしても草も伸びていないのにタンポポだけ。なんとすごい生命力。
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白い花

1号パイパス真正面富士も一段落。先日の西林寺の近く、大中小路(おなこうじ)集落内の小さな三叉路にかなり以前から白い花が咲いているのが気になっていた。何回通ってもカメラを向けようとは思ったこともない場所である。こんもりとした木があることは知っていたが、ただそれだけ、通り過ぎるだけだった。その木に花が咲いた。通るたびにちらと左を見ると山の上半分がバックに見えそう。
とりあえず撮っておこうかというのがこの写真。何や、電柱があるやんか。車の中からはこれっぽちも見えなかったぞ。真正面富士でもそうだったけど、車の中からは都合のいいものしか見えない。不思議な世界だ。ところでこの白い花、うちのシャチョウはウツギだろうというのだけど。
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