岩根交差点

朝国高架橋を下りきって少し行くと岩根交差点に達する。左岸の旧1号から新生橋を渡ってやってきた県道13号とクロスする。どちらも新しい道路で、現在のところ周囲には建物がなく視界が広い。クロスする県道13号を右へたどると、下田工業団地から近江八幡市に達する。今後どう変化していくかわからないが、開発が進めば、このあたりが湖南市の中心的な位置を占めることいなるのではないか。
左に菩提寺山、右に十二坊という構図は変わらず、両者の間に三上山が見える。ここから菩提寺山のふもとまで、三上山を正面に見ながら走る道路は圧巻である。
写真ステージ 「近江富士」
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朝国高架橋

かつて国道1号野洲川横田橋畔に朝国という交差点があったと書けば、そのあたりの地理に詳しい方から、「何言ってんだ、今もあるぞ」とおしかりを受けるはず。確かにその通り、橋のたもとにその交差点は、ある。しかし、たとえば水口から私が住いする野洲へ向かうとすれば、そのすぐ手前の「泉西」交差点から高架橋で新1号バイパスへ抜けてしまう。確かこのあたりに「朝国」という信号があったはずだがということになる。
泉西交差点から上りにかかってすぐ頂上付近に松の木が見えてくる。TOTOの丘の先端部が切通し工事で切り離され、そこに残された木である。夕空にシルエットで立つその姿は見る人に忘れがたい印象を残す。写真はその松の木を過ぎて半分ほど下ったあたり。左前方に見えていた三上山が真正面に回ってきたところである。手前右に大きく見えるのが十二坊、左が菩提寺山である。
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菩提寺の午後

写真には写っていないが、カメラは湖南市の中心的な「みどりの村」交差点に立っている。県道22号がここ数年1本東の新しい道路へ移動し、交差点としてのウエイトは「菩提寺新町」へ移動した感があるが、サイドタウンからの道路の受け皿としての位置は重い。その交差点から見る三上山は凛とした気品を示す。
遠く右と左に住宅地が見え、それらが林でつながっている。住宅地同士がすぐにでもつながりそうに見えて、ここ30年来この形なのも面白い。この林の向こうが大山池であるが、右の住宅地が一昨日、左が昨日。撮影位置2か所を遠望していることになる。
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大山池・2

「みどりの村」自治会館の中庭へ回ってみた。三上山に対していえば、昨日の場所から直線距離で200mほど左へ移動したことになる。PAが右へ去り、対岸真正面に三上山が見えるようになる。
防音壁の向こうが名神である。三上山を撮りだして間なしのころは夕方ここから長時間露出でクルマの光跡が撮れたが、今は無理である。
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大山池

名神高速道路菩提寺PAそばの農業用水池である。希望が丘青年の城付近を水源とする大山川が、名神沿いの住宅地のそばを通り抜けこの池に至る。そのあと名神の下をくぐり、北桜。南桜の集落を分けて近江富士団地の中を流れ下って野洲川にいたる。
対岸の森の向こうがPA。夏至を挟んだ前後3か月ほどの間、夕日が三上山の左斜面に沈む。見ごたえのある風景である。
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梅林が

梅の時期である。菩提寺山の登山口、墓地の横に梅林があった(写真A)ことを思い出したもう1枚(写真B)。ここに持ち出した2枚(写真A・B)は、2012年の春、菩提寺山に登った時のものである。行ってみて驚いた。ナニ? これ。別の場所に来たのかと思った。梅の木は1本もなし。「工事中」の看板が空しく立つだけである。確か瀟洒な家を前景に撮った記憶があったので、ヤマ勘で撮って帰り、昔のものと照合したら、ほぼ同じ構図の写真が残っていたというわけ。
通りへ出る角地に右八まん、左さくら」(写真C)の石標が立っていたが、それすらも影も形もなくなっていた(写真D)。文化財級のものだから、工事が終われば復活することだとは思うが。写真Cと写真Dとが同じ位置であるといっても信じてもらえないかもしれない写真Cの左奥に見える歩道橋への階段のようなもの。実はこれ、写真Dの右に見えるマンションの非常階段である。
ついでに古い写真をもう1枚。この分岐点左へ行けば「さくら」(現野洲市の南桜・北桜)、右へ行けば「はちまん」(希望が丘南ゲートから西ゲートを経て近江八幡へ)を示す。
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麦青く

昨日の場所から200mほど北西へ移動する。中町の集落が視界に入ってきて、遠望が利かなくなる。三上山の右裾を見ると、雌山と菩提寺山(てっぺんが凹んだコブ)が離れ、撮影地点が昨日の場所から右へ移動したことがわかる。
畑には麦の緑が鮮やか。素人でよくわからないが、麦はこのように畝に合わせて直線状に植えられているところもあれば、単純に面全体をカバーするように植わっているところもある。写真と撮る立場からすれば、線状に植わっているほうがよいのは言うまでもない。
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春を待つ

守山市笠原町集落の南に広がる田園地帯。この周辺一帯ならどこからでも見える2本足の電柱が並ぶ。珍しい形の電柱で、今まで「2本足」と書いてきたが、よく見ると足はもちろんのこと胴から頭のてっぺんまで2本ペアーでワンセットのスタイルだった。その下を行く細い道から三上山を見たところ。
左端、鏡餅を横から見たような妙光寺山。三上山の右斜面を滑り降りて、てっぺんが凹んだコブが菩提寺山、それと微妙に重なって雌山というややこしい関係。カメラの後ろが急にやかましくなって、自転車に乗った中学生群団が通り過ぎる。
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