2016年06月05日
曇る川原

不思議な天気だった。我が家周辺から見て北の方、比良山などはきれいに晴れているのに、南の方、三上山の上空はどんよりとした曇りだった。これでは南へ回って北向きに撮るしか手はない。石部頭首工堰堤から下流側を見たところ。やっぱり不思議な風景だった。北の方はスカッと晴れている。言うまでもなく空は青空。しかし上空の雲が影を作って手前の野洲川川原はしっかりした曇りである。
手前のフェンス沿いの細い流れは、一見すると小川が野洲川へ流入しているように見える。確かにそれに違いないのだが、実はこの小川は200m弱上流で野洲川から分かれた流れである。(広いところが本流、堰堤でせき止められている。手前のフェンス沿いが分流)。もう1枚。下流へ向かう分流。要するに野洲川本流から取り込んだ流れをすぐ下流で再び本流へ戻しているのである。何ためにそんな面倒くさいことを。実はこの分流から、農業用水を取水しているのである。写真に写っているのは左岸で、主として守山方面へ。右岸にも同じ構造があって、主として野洲市域へ。その著名なものが祇王井川である。
写真ステージ 「近江富士」
■近江非名所全集
■滋賀を歩けば


Posted by 八田正文 at 09:34│Comments(0)