2017年04月05日
折れた木

写真の調整が難しくなってきた。1月や2月なら、1週間や10日ずれても全く気にならなかった。ところがここのところはそうはいかなくなってきた。季節の進みが速く撮った写真がすぐ古くなってしまう。たとえばきょうの写真、さくらの直前に咲く花で、桜が咲いてしまうと使えなくなる。野洲市近辺の桜はいま開花直前というところ。この花の撮影は4月2日の午後。賞味期限は、きょう明日が限度ということになる。
家棟川近く国道477号沿いの畦道に立っている木で、普段はほとんど目立たないし絵にもならない。ところが花が咲くと驚くほどの存在感を示す。この花に初めて出会ったのは、2004年3月、(『近江富士まんだら』に収録)、田んぼの中にすっくと立つ姿に驚いた。三上山を撮りだしたころからよく通った場所だったが、この姿を見たのはこれが初めてだった。
その後、2010年3月、『あいあい滋賀』の連載をやっていたころで、これは花の時期を狙って行った。2004年とほとんど変わっていない。その後、周辺の田んぼの木が切られたりして、小さな変化があり、この花の木自体も小さくなった。その存在を忘れかかっていたが、先日この姿を見て、我が姿と重ね合わした次第。ところでこの花は何の花?。私にそんなこと分かるはずがないでしょうが。シャチョウはモモじゃないかというけれど。
写真ステージ 「近江富士」
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Posted by 八田正文 at 10:07│Comments(0)