遅い田植え

これも10日ほど前の撮影である。草津市志那町平湖のそばの田圃で田植えが行われていた。田植機の向こうの田圃に見るようにほとんどの田圃はすでに10cmほどに伸びているのに較べるとずいぶん差がある。
この差は大きい。3月生れの者が、太陽の動きにしたがって作られた1年という暦のもとで、いやおうなく前年4月生まれの連中と同じクラス放り込まれるようなものである。もっとも稲の場合は、刈り取りを遅くすればすむ話だろうが、人間の場合は簡単ではない。3月生のわたしが、4月生まれの連中に追いつけたと感じたのは、高校3年生のときだった。
写真ステージ 「近江富士」
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