日野町正法寺山

一昨年の6月だったか、日野町の藤の寺・正法寺の裏山から三上山が見えることを確かめた。梅雨のさなかで視界必ずしも良好とは言えず、冬にもう一度出直しだと考えていた。去年の冬はうっかりそのままに過ぎてしまっていた。
ふと、それを思い出したのが2月12日、昨日(14日)の騒動の前である。先週末の南岸低気圧で雪は降っていたが、そんなことはとっくに忘れてしまっていた。しかし、日野に近づくにつれて雪が残っているのが見えだし、登山口にも雪が残っていた。思ってもみないことだったが、せっかくここまで来たのだし(実はこれが一番怖いのだけど)と、登ることにした。
雪の道を登ること30分、横に張り出した木の枝を別の木が下から支えているところに着く(写真左下)。その横から三上山が見えることはわかっていた。上の写真がそれだけど、比べてみると6月の緑と冬枯れの田んぼとの違いはあるとはいえ、三上山そのものは同じだった。これだったら、無理してくることではなかったな。左細い木の枝と重なった大きい山が十二坊、その左上、青くかすむのが比叡山。
写真ステージ 「近江富士」
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