2014年07月23日
右俣谷

同じ花緑公園内だが、昨日の撮影地点より山に近く標高も高い。結果、三上山は低く寝てしまうのだが、道路沿いの4本の木が気に入って、よくカメラを向ける場所である。
公園内をコイの池に向かって流れ下る小川が2本ある。その右側の流れのそばである。と書いてこの表現でいいのだろうかと気になりだした。ここでの右左は、川下から川上を見ての(川を遡る立場での)表現だが、たとえば川の右岸・左岸は上流から下流を見ての右左だ。これは難しい。何か一般的なルールはあるのだろうか。そんなことを考えていて、その昔、新穂高温泉から槍に登ったとき、確か…。地理院地図を調べてみた。ロープウエーの新穂高温泉駅を分岐点として、中崎山をあいだにはさんで、上流に向かって右側が「右俣谷」になっている。これでよかったんだ。
考えてみれば当たり前の話である。流れを詰めて(遡って)分岐点に立つ。右に行くか左に行くか。これが自然である。流れを下っているとき、自分が下っている沢が右か左か、これは合流点に至るまではわからない。たとえば右から合流してくる川を見て、ワシは左の川を下っていたのか。これではややこしいことおびただしい。日常生活の中の右左、案外「当たり前」の感覚をもとにしているのだろう。
写真ステージ 「近江富士」
■近江非名所全集
■滋賀を歩けば


Posted by 八田正文 at 08:35│Comments(0)
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