2015年10月30日
消えた展望

昨日の写真とほぼ同じに見えるが、ランドマークの巨木が右へ離れている。撮影場所が左へ移動したということである。これによって三上山の右に菩提寺山が入ってきた。左は妙光寺山、それとの間に遠く十二坊の一部が見えるという構図である。近くでは画面奥の方からやってきた南流跡が右へ曲がって画面を横切っている。きのうも書いたが、画面中ほどの背の低い森はこの公園の整備事業で植えられたものである。広場には芝生が植わっているからもうこれ以上木が植えられることはないと思うが、田んぼは別にして、これ以上の広がりを持つ場所はざらにはない。人それぞれの感覚があるから一概には言えないが、私はこう以上森は増やしてほしくない。
これは2012年6月の撮影である。今日の標題写真よりはほんの少し右から撮っているようである。見通しはこちらのほうが広い。山は上半身が見えるのと、腰まで見えるのとでは受ける印象が全く違う。このちょっとした広がりを大切にしたい。もう1枚、2008年8月のもの。南流跡の窪地に橋がかけられたあたり。きのう、きょうの写真よりはさらに左に寄っていて、水保町の集落が画面左に見える。それらを除いた三上山方面の見通しはよかった。この風景を見つけたときは本当にうれしかった。
今はこの広場に公園の施設が建っている。この見通しは戻ってこない。
写真ステージ 「近江富士」
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Posted by 八田正文 at 08:27│Comments(0)
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