2016年11月02日
方位5度の構図

日野川の下流部は野洲市と近江八幡市との境をなしている。ここはその左岸、野洲市側の堤防である。堤防に上ったところはもっと下流で、すぐそばを流れる家棟川との間隔が狭かった。上流へ歩きだしてすぐ竹藪の陰に入り200m余りの間、野洲市側の視界が塞がれる。ここはその竹藪が終わったところで、予備知識なしに歩いていると、劇的な視界の広がりに息をのむところである。家棟川が遠くへ去り(実際には自分が歩いている日野川が近江八幡市側へ蛇行したのだけれど)、その間の農地が広くなっている。
山を見ると左側の尖がり山と丸山のコンビ、これが通称田中山。右側の高原状の山が妙光寺山。この山の間から三上山が上半身を見せるという構図である。この構図は、近いところでは野洲電車基地のそば、野洲図書館向かいのグランドゴルフ場付近からも見られる。この山の並びを私は「方位5度の構図」と呼んでいる。この線を伸ばすと、東岸では近江八幡市水茎町のポプラ並木(湖岸道路岡山城址辺り)、西岸では安曇川南流河口へつながる。
写真ステージ 「近江富士」
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Posted by 八田正文 at 08:23│Comments(0)
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