2017年04月15日
遠い桜

見慣れたこの風景が新鮮だった。湖南市正福寺、野洲川右岸と十二坊に挟まれた農地。その中を国道1号バイパスが走る。広々とした田んぼの真ん中に最近信号がついた。撮影場所はその信号のすぐ横。大きな建物は右が生田病院、その左、小ぶりな建物が”ケアセンターこうせい”。以前は梨畑だったこの場所、県道27号のバス停も「果樹園前」だった。それに替わってこの建物が建ったときには、余りの変化にこの風景も終わったと思ったものだが、いつの間にかこれがランドマークになってしまった。
いつの間にか現れた大きな雲の影が手前の田んぼに落ち、遠くの桜が浮かび上がった。この桜の散らばりよう。一列に連なる桜並木も悪くはないが、この点在もまたよし。左に大きな菩提寺山、その右裾にちょっと右に傾いた三上山が見えるという構図である。菩提寺山をはずした絵も考えてみたが、今の場合はなぜかこの「遠さ」に意味を感じる。
写真ステージ 「近江富士」
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Posted by 八田正文 at 09:01│Comments(0)
│山・写真