2017年05月25日
豊芦原の

西の湖と近江八幡市市街地とに挟まれた農地に広がる水郷である。八幡山の上から見下ろすと水路に囲まれた庭園に見える。初めて見たときには驚いた。あれは何だろう。さっそく地図で調べてみた。ほとんど正方形と感じ取ったその部分は、実際の地図では北東~南西方向に長い長方形を示していた。長辺は短辺の3倍はあるだろうか。八幡山から見て”上から見た”と勘違いをしていたわけだ。それは決して「上」ではなく「斜め上」、それもごく低い位置から見た斜め上だったわけだ。本当の真上から見る神の目と、斜めから見る人間の目とのちがいを感じたときだった。
さて、その名称は、現地には「魚と野鳥が棲む北之庄沢」との表示があるから、多分「北之庄沢」でいいのだと思うが、実際に地図を見ると、北之庄町・浅小井町・西庄町・多賀町の4町に囲まれている。これはあくまで私の勝手な推測であるが、最初は形の定まらない湿地だった。それが圃場整備されたときに人工的な直線で仕切られたのではないか。”豊芦原の瑞穂の国”の原点を見る思いである。
写真ステージ 「近江富士」
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Posted by 八田正文 at 09:47│Comments(0)
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