2017年09月06日
神さんは望遠

きのうのモニュメントのところから、バイパスに対して直角方向へ進み農地の中に立つ。ここも大豆畑である。乾いた風が吹き抜けて気持ちがいい。葉裏の白がきらきらと光る。三上山の右、ラクダのコブが一昨日の標題写真と同じ並びである。考えてみると確かによく似た方向だ。ただし、三上山に対してコブの大きさが小さく見える。このように撮る場所によって、両者の大きさの比が変わる。風景の面白さである。
それに対して先月見てもらった愛知川堤防からのように極めて遠くから見た場合、両者の固有の大きさの比ということになり、これが真の大小関係である。神さんはすべてのものを遠く天国から見ている。ものごとを客観的に見ようとする立場である。それに対して、あるものに近づいて見た場合、真の大小関係は崩れる。その歪みを強調し、場合によっては逆に見せようとするのがワイドレンズである。
写真ステージ 「近江富士」
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Posted by 八田正文 at 10:09│Comments(0)
│山・写真