2018年02月19日
高さが変える

もう1枚同じ森を。ただしいちばん右の固まりを隠した。立っている木の幹1本1本が透けて見える。それだけならこんなイメージになるだけで変わりばえがしないのだが、少し後退して光善寺川の堤防に上りかけると木の見え方が変わってくる。それが標題写真である。田んぼが広がり、山が高くなる。ふと文晁の絵を思いだした。もちろん書いている場所は基本的には違うのだが、田んぼに対する木の見え方はまさにそのままである。実際に上った高さはどれぐらいだったろうか。きのう見てもらった東海道線を撮ってからまだ少し上ったが、たかだか2,3mほど。高さが風景を変えたのである。
以前、文晁が描いたと考えられる栗東市六地蔵東海道沿いの風景を使って、文晁の絵を作ってみた。山がマッターホルンのように見えて手におえなかったのだが、文晁の前景をかぶせるとそこそこの絵になったのが不思議だった。文晁も少し高いところから描いたようである。
写真ステージ 「近江富士」
■近江非名所全集
■滋賀を歩けば


Posted by 八田正文 at 10:14│Comments(0)
│山・写真