2011年12月08日
12月8日

昨夜来の雨が止んで時どき晴れ間が見え出す。その黄色の美しいこと。
■近江非名所全集
■野洲を歩けば


書店でふと目にした岩波ジュニア新書。『戦争の時代の子供たち』。サブタイトルを見て驚いた。「瀬田国民学校五年智組の学級日誌より」とある。
瀬田?、まさか滋賀県の瀬田じゃないだろうな。正直そんな気持ちだった。中身を確かめてみるとそのまさかの滋賀県の瀬田だという。いやー、瀬田の方には申し訳ない。一瞬でもそんな失礼な思いを持ったことをお詫びします。
「はじめに」では、・・・大津市・瀬田国民学校の五年生の女生徒たちが、1944年4月から45年3月までの1年間、描き続けた学級日誌です。・・・とある。
1944年といえば昭和19年、その4月で5年生。私は昭和21年3月の卒業だから、20年4月で6年生、19年で5年生。ピタリとあう。あの戦争のさなかに、全く同じ年齢の子供たちが、こんな絵日記を書き続けていた。最初の思いを詫びて、買い求めてきたことはいうまでもない。
さてこれをいつブログに載せたものか。思い浮かぶのが8月15日だが、待てよ。この日記のころには8月15日はなかった。とすれば12月8日しかない。
昭和19年12月8日の日記、・・・今日は心を引きしめる日である。あの16年12月8日から早や3年となりました。敵米英は早や本国の近くまで来て居ます。私たち国民は一時もぼやぼやとはして居られないのです。一億が心を一つにしてこの大東亜戦争を勝ち抜かねばならない。・・・
当時の子供たちの努力やすごい。先生の指導もすごい。しかし、一方で、国家と学校、全員が同じ方向をを向く教育の怖さも感じる。
■写真ステージ 「近江富士」 HP・・滋賀Web大賞2011・地域活動団体部門で優秀賞を受けました。
Posted by 八田正文 at 09:49│Comments(0)
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