ツルが羽を広げて

県道326号。湖岸道路「湖岸白鳥川」交差点から国道8号「東川町」交差点までを結ぶ道路である。その道路を湖岸から国道8号に向かって走って、JR琵琶湖線をくぐったところ。伊藤仏壇店の建物が後ろへ去ったところで、右側に三上山が見えてくる。田んぼの向こうに集落が見え、冬枯れのケヤキの木なども見える。
ここからも左に城山、右に田中山、いわゆるツルが羽を広げた形が見えてくる。近いところでは今年1月6日に見てもらった近江八幡市安養寺町、遠いところでは昨年12月30日の東近江市新宮町など。地図をたどるとほぼ一直線上に並ぶ地点である。
写真ステージ 「近江富士」
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木と祠

近江八幡市小田町、もう1本日野川よりに国道477号が通っていて、そちらには小田神社などがあるが、今回走った道はそれよりもう1本北東側のどちらかといえば田んぼの中の道。それに交差する細い道のそばに祠がありそばに木が立ってっていた。
この道を走るのは今回が初めてではないが、この風景を意識したのは今回が初めてだった。県道2号江頭町西の近くで、農業用水のそばで対岸に車1本の道、カメラの後ろには現場事務所風の小屋が一軒。これですぐにわかるだろうと高をくぐって帰ってきたたが、いざ地図を見ると道路に交差する農業用水路は何本もあり、細い道は記載されているようないないような。
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かすむ2

きのうの場所から日野川堤防へ上がったところである。向こうに見える橋が野村橋。カメラの後方が湖岸道路の日野川大橋ということになる。北から帰ってきて来た場合、たいがいこの右岸上の道路を通って自宅へ向かう。道順が合理的であるかどうかは別にして、広々としたこの風景に魅力を感じるからである。
ここも旧野洲川両流と同じく、樹木が生い茂っていたが、このように整備され広い風景になった。整備の過程で切り残された大木がところどころに立っていた時期があったが、残念ながら今はない。
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かすむ

日野川の野村橋、湖岸道路の日野川大橋を最下流として、上流へ向かって1つ目の橋である。それら2つの橋の中間点あたり、右岸堤防の外側、近江八幡側へ下る細い道がある。そこを下ったところ。車が通っているところが右岸堤防である。
右端の電柱がうっとうしい。もっと左へ出ると広い田んぼの中になるが、今度は広いだけで前景になるものが何もなくなる。それよりも電柱を辛抱したほうがええかという選択である。午前中の明るい太陽の中で三上山がかすむ。
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冬枯れ

守山北中学から南西に広がる農地。前方には守山市街地が広がるが手前の農地はほとんど変化しないという場所である。細い水路に水は流れているのだろうが、見る範囲では止まっているように静か、広がる田んぼに人影もない。
音といえば耳を切る風の音と、時折後ろを通しすぎる車の音だけ。
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天井川遺構

きのうはいい加減な文章を書いてしまった。写真を撮った時点ではある程度まともなことが書ける気がしていたのだが、その場所すらきっちり記憶に入っていなかった。そんなことで、きょうもう一度確認に行ってきた。
きのうの地名も地図も全くでたらめだった。場所は甲西駅の三雲寄り。近くに平和堂のハトも飛んでいたし、甲西高校の校舎も見えた。きっちり位置を確かめれば、さすがGoogleMap、線路をまたぐ構造物もしっかり記載されていた。農道をたどり、畦道を歩けば昨日とは別の絵ができた。
線路をまたぐ構造物は天井川の遺構(写真下左)だった。かつて石部三雲間で、草津線の電車は2本の天井川をくぐっていた。『近江富士まんだら』を編集していた時、使っていた地図にトンネルが2箇所記載されていた。それがいつの間にか吉永の大砂川だけの1本になっていた。もう1本はどうなったのかと気になっていたが、その消えたトンネルがこれだったわけ。現在、国土地理院Web地図には由良谷川として破線で記載されているが、付近を見渡しても川の痕跡は見えない。
少し離れた場所にある踏切がチンチンと鳴りだして、やってきた電車が草津行きの青大将(写真下右)だった。最近この色の電車が増えた。みんなこんな色になったら電車の風景が死ぬ。写真は寒い中を待ってやってきた柘植行き。
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草津線

昨日の場所から広域農道(だと思われる)へ出て、石部のほうへ進む。今回の撮影場所はその道路沿いというだけで、ここだというポイントがない。なんせ、田んぼの中を道路が走っているだけで、目印になるものが見当たらない。1か所草津線をまたぐ構造物がある。その近くだったことは確かだが、それも地図に載っていない(天井川の遺構かとも思うが・・。ただし、吉永の大砂川隧道ではない)。
そんなことで全く場所がわからない。地名の「湖南市柑子袋」も大体その辺かというところである。写っている電車は草津線柘植行き。
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広い風景

湖南市夏見から石部までJR草津線を挟んで、国道1号の反対側(草津線から見て旧東海道側)に広域農道的(広域農道だろうとは思うがよくはわからない)な直線道路が続いている。そこからの風景をと思って道を間違い、細い道に入ってしまった。と、思いもよらない広い風景に出くわした。
人間誰しもそうかとは思うが、私はどうしても慣れた道を走る癖がある。ということで、今回の場所も初めて入り込んだ道だった。細かい場所は文章では到底表現できない。地図を見てもらうしか手はないが、とにかく広々とした農地の向こうに、菩提寺山と三上山が肩を重ねるように並んでいた。右へ目を転じると十二坊連山がワイドレンズをつけても到底1枚では収まらない広さに立ちはだかっていた。下の写真2枚。
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