2014年08月15日
イナゴ昔日

野洲川放水路天満大橋左岸畔である。湖岸道路から見えていた中洲小学校のメタセコイヤが見える、のだがここから見ると校舎が目立ち、その向こうにてっぺんだけを見せているという形になる。さらに付け加えれば、大水口神社の森(画面右手前)、湖岸道路から見た時は、メタセコイヤとほぼ同じ高さに見えたが、ここから見るとメタセコイヤのほうが低く見える。風景の見え方の微妙なところである。いずれにしてもここから見るメタセコイヤは分が悪い。
道路以外は一面の田んぼ穂が垂れて、秋の虫が鳴いていた。虫といえば、その昔、秋の田んぼにはイナゴが飛び跳ねていた。小学生はあぜ道へ入ってそれを手づかみ、苦労しなくてもいくらでもとれた。糸をつけた縫い針で、腹をぷちゅんと突き刺しぶら下げた。30cmやそこらの糸は苦も無くいっぱいになった。それをぶら下げて意気揚々と家路に。食糧増産のために害虫イナゴをやっつけたと意気揚々だった。一番後ろの太い足だけをちぎって捨て、ほうらくで焼いて食べた。どんな味だったか記憶もない。
他の命を口にしなければ生きていけないこの身体。罪深いこの身体がきょうも生きている。8月15日。
写真ステージ 「近江富士」
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Posted by 八田正文 at 08:36│Comments(0)
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