2014年08月21日
ビルが消えた

消えたビルの続き。逆もまた真なりというが、そんなに単純なものではない。たとえば今までは、形のいい木があって折に触れて撮影していた。それが切り倒されて道ができたり、家が建ったり、というケースだった。その木の写真を探して特集号を作る、これは簡単である。ところが今回は違う。邪魔だからできるだけ撮らないようにしてきた。そのビルを探して特集を組もうというのである。
この写真は2012年1月6日の撮影。撮影場所は近江富士大橋の真ん中あたり。たしか三上山の雌山とその右に見える菩提寺山の重なりにこだわっていて、どうしてもここから撮らなければならなかった。ビルがあるのは承知のうえ、雌山と菩提寺山のてっぺんが写っているということを目的として撮った写真だった。ワイドで撮ったので右へ傾いているが、今の場合それは問題ではない。
さて今回の写真である。手前、河床に生えている木に葉がついている。位置はほとんど変わらないはず。念のために三上山のてっぺんのほとんど真下に携帯電話用のアンテナが見える。あとは雌山と菩提寺山との重なり。以上が撮影場所のアリバイ。こうして比較してみると、消えたビルは1つだけではない。その左にあった小さいビルも、家型の工場か倉庫か。とにかくその辺のものがいっぺんに消えている。
写真ステージ 「近江富士」
■近江非名所全集
■滋賀を歩けば


Posted by 八田正文 at 08:26│Comments(0)
│山・写真