2014年11月16日
晩秋・4

承水路からそれる。といっても200m足らずだけど。これだけ移動しただけで風景がガラッと変わる。水茎町、県道26号沿いのポプラ並木が入ってくる。ポプラというとすらっと背が高いのが売りだが、ここのはドングリの背比べというイメージである。
思い返せばもう40年近くにもなる。三上山を撮りだした最初のころ、水茎町といえば昔ながらの内湖が広がり、田んぼの段差に、2本、3本とポプラが立っていた。今の近江八幡市廃棄物最終処理場のあたりである。いかにも心のふるさとというイメージで、高い青空がよく似合う場所だった。
その後まもなく、内湖が埋め立てられたのが変化の始まりで、その締めくくりがこの並木の景観の変化だった。いまから10何年か前、台風でこの中の数本が傾く被害を受けた。並木は上半分がバッサリ切り落とされた。何とも哀れな姿だった。最近やっと元に復しつつある。このとき根元からやられていたら、今の風景はない。
写真ステージ 「近江富士」
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Posted by 八田正文 at 09:34│Comments(0)
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