2014年11月28日
伊庭内湖

伊庭内湖である。といってすぐにその場所を理解してもらえるかどうか。西の湖の北東3Kmあまり、JR琵琶湖線能登川の西2Kmちょとのところだけれど、一番分かりやすいのは能登川水車が立つ内湖ということであろう。標題写真で木と重なって上半分だけ見えるのが例の水車。最初来た時には水車全体が丸見えだった記憶があるが、いつの間にか風景が変わっていた。
対岸の横一線のシルエットが堤防だけど、その堤防上に立つと目前に広大な大中の湖干拓地が広がる。この干拓地事業が完成したのが昭和39(1964)年、今から50年前である。それ以前は西の湖と、この伊庭内湖を含めた広大な内湖が広がっていたことになる。安土城から見下ろすとすぐ目の前が琵琶湖であったというのもうなづける。
撮影場所は内湖北東部の乙女浜。アドレスでいえば東近江市乙女浜町となっているが、”町”をつけると途端にリズムが悪くなる。たとえば集落の出入り口に「ここは乙女浜」と木の切れっぱしに墨書した標識が張り付けてある。それが何とも言えず素朴でいい。ここは町ではなくて浜である。(標識を)写真に撮ってこなかったのが悔やまれる。内湖を前にした浜。どこからでも撮影できそうだが、背の高いヨシや木が生えていて、対岸が見通せるのは限られた一部の場所だけである。
写真ステージ 「近江富士」
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Posted by 八田正文 at 09:51│Comments(0)
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