2015年04月10日
西向きの風景

古武士の桜対岸から川沿いに南北桜橋に近づいたところである。撮影場所は南北桜橋のすぐ上流。画面左の建物はさくら墓園の事務所か休憩所か、中へ入ったことがないのでよくはわからないがとにかく墓地関係の建物である。きのうも書いたように、大山川はいまのさくら墓園の三上山側を大きく巻くように流れていた。今の北桜・南桜をつなぐ道もなく、南北桜橋もなかった。
バス道の竹藪のそばから三上山の向かって下り勾配になっており、その斜面の下の方に梅林があった。そこから撮った「春の宵」(1978年3月撮影)、古い写真である。ホンマにそこなのかといわれても、証明するものは何もない。私の記憶を信じてもらうしかほかに手はない。あえていえば山そのものの形か。左斜面が凹み気味、右斜面が膨れている。
薄明が残る時間帯に弱いストロボで山とウメを撮っておき、夜が更けて高く昇った満月を望遠で二重撮り。結果、出来上がった風景は東向き、実際の風景は西向きである。最近では、私自身東向きで撮ったと、錯覚していることがある。人間の記憶の不確かさである。
写真ステージ 「近江富士」
■近江非名所全集
■滋賀を歩けば


Posted by 八田正文 at 09:20│Comments(0)
│山・写真