2015年12月04日
北腰越

「北腰越」、観音寺山と安土山との鞍部である。そこを県道2号が峠で越え、JR琵琶湖線がトンネルで抜ける。ちなみに「南腰越」は県道201号、安土中学校の横を越える。
さて、北腰越、これはそのトンネルの真上、安土城考古博物館から自転車道が通じており簡単に行ける。現場に立つと、下り線が1本、まっすぐに三上山に向かっている。写真で見る限り単線に見えるが、上り線はトンネルに入る少し前に琵琶湖側へ離れていく。何かの事情で上下のトンネルを離したのだろう。余談だが、昔、蒸気機関車の時代、能登川稲枝間だったかに、下りはトンネル、上りは少し離れて切通しという箇所があったはずだが、いまは地図で見てもそんな場所は見当たらない。
いまの電車は静かである。昔だったら、トンネル内の音が出口まで伝わってきたはずだが、いまは音もなく飛び出してくるから、このように出口の真上で待つ場合、いつ出てくるかがわからない。それに対して上り電車はライトの明かりで遠くから見える。それが近づいてきた。シャッターを押した次の瞬間下り電車が忍者の如く飛び出してきた。私のカメラは連写モードがHとLに分かれていて、Lにセットしておくと、普通に撮って指を離すと単写、そのまま押し続けると連写になる。Hでそれがやれないかとテストしたが、意識して指を離そうとするためカメラブレが起こりやすい。そんなことで普段はL(遅いほうの連写)にセットしている。標題写真はこの後押し続けたうちの1枚。
写真ステージ 「近江富士」
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Posted by 八田正文 at 08:50│Comments(0)
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