2016年02月04日

柿の木終焉

写真拡大野洲市三上
 昨日の写真を撮った後、例の柿の木のところへ回ってみた。遠くから見ると妙に見通しがいい。柿の木がなくなっていた。地蔵さんもなくなったかと目を凝らすと、それはまだ残っていた(標題写真・右奥の杭までがバイパス予定地)。地蔵さんはおそらくどこかへ移されるだろうが。一番左の地蔵さんの後ろに見える燃え残りが柿の木である。

 私が三上山を撮りだした1970年代後半、山麓、国道沿いの建物さえ辛抱すれば、ここはえも言わぬ風景だった。右からの夕日を受けて、これはいまと同じ季節。もう1枚、春バージョン。(2枚とも原版はフィルム)。今思うと、この風景を撮れたとこは本当に幸せだった。というのはこのあとすぐ国道沿いに大きな倉庫が建った。標題写真にも見える肌色の建物である。こればかりはどう考えても隠しようがなかった。
写真拡大 昨年11月、柿の木は定位置に立っていた。現役最後の姿である。誰が植えたのか、地蔵さんが菊に取り囲まれていたが、正直写欲が起こるほどの風景ではなくなっていた。今まであったものがなくなったという写真は難しい。それから2か月、この日柿の木は身を挺して最後の風景を作っていた。焼け残った切り口の色が生々しかった。上は柿の木供養の一枚。

 つけたし。この40年間、地蔵さんの並びも微妙に変わっている。しかし基本的な位置は変わっていない。にもかかわらず、地蔵さんの大きさがだんだん小さくなっている。これは実は私の体力の問題である。道路と地蔵さんとの間に細い溝が1本ある。それをまたいでカメラを下げないと昔の写真は撮れない。あるときなどはゴム長を履いて溝に入って撮ったこともある。いまはそれは不可能だ。標題写真は道路からのズボラ撮りである。

   写真ステージ 「近江富士」

 
三上山撮影のついでに・・・


近江名所全集

滋賀を歩けば

写真拡大



同じカテゴリー(山・写真)の記事画像
暗雲累々
暗雲累々
暗雲累々
いつか見た風景
赤いのぼり
風走る
同じカテゴリー(山・写真)の記事
 お婆ちゃん (2018-08-07 08:25)
 県道以前 (2018-08-06 09:50)
 夏バテの弁 (2018-08-05 09:50)
 このくそ暑い夏に (2018-08-04 10:56)
 不要な外出は (2018-08-03 10:04)
 悩ましい問題 (2018-08-02 09:30)


上の画像に書かれている文字を入力して下さい
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。