2016年03月23日
消えた柿の木

乙窪の話をもう少し。これは旧野洲川北流堤防の乙窪橋近くから、乙窪の農地を見たところである(この石灯籠は、乙窪橋跡にいまも保存されている)。いうまでもなく天井川の堤防の上からだから視線が高い。こうしてみるとひょいと堤防から下りればそこへ行けそうだが、これが難儀なところだった。土地不案内の他所者にはその道が分からない。今でも私は集落の方からこの農地へ入る自信はない。堤防で囲まれていたとき、この農地へ何回入ったか。そんな意味で堤防が撤去され、新庄側から見通せるようになった時は世界が広がった思いだった。そして見つけた4本の柿の木。
標題写真はこの4本の木が立っていたところである。レンズの長さが違うのでピンと来ないかもしれないが、三上山の左裾に見える大きな森とすぐ目の前に見える田圃の区切りのブロックの線。今回はトラクター跡のカーブを意識したから右へ寄ってしまったが、昔の位置はもう少し左だったようである。今はどう考えてもここから望遠は使えない。
写真ステージ 「近江富士」
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Posted by 八田正文 at 08:32│Comments(0)
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