2016年06月12日
大きな矢印

南桜の集落で県道27号から分かれ、老人ホーム悠紀の里・社会福祉法人野洲慈恵会の建物の前を通り菩提寺山を右回りにまきながらハイウエーサイドタウンへ通じるバス道である。途中今の実情からはどう考えても意味が通じない大きな矢印が取り付けられている。矢印の向こうには大山川が流れている。この矢印が存在するということはこの道路に対して直角方向からやってくる車があるということであるが、現在この道を通る車は慈恵会関係者ぐらいのもので、矢印の案内を必要とするクルマは皆無のはずである。
いまのバス道はこの矢印からさらに200m余り右へ進んだところで名神をくぐるが、その昔はこの矢印のところで名神をくぐっていた。いまから30数年前の話である。この矢印はおそらくバス道が変更になったときにつけられたものであろう。なお念のためつけ加えると今バス道沿いに直進している大山川は、いまのさくら墓地の外側(三上山側)を半円形に迂回するように流れていた。現在、大山川が流れているあたりには別の小さな墓地があり、その向こう、いまの墓地のあたりには立派な松の木が生えていた。雨上がりの斜面を雲が去来するさまは、まさに一幅の水墨画を見るような眺めだった。
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Posted by 八田正文 at 07:44│Comments(0)
│山・写真