2016年06月15日
左斜面

もう1枚、南桜から。6月12日からきょうで4日目になる。過去3枚のうち2枚は左側がヤブや樹木で隠れている。たった1枚、13日の写真だけが左の山すそまで見える。これは意図的にこうしたわけではなく、本当はこういう絵にしたはくなかった。何かがあれば左端を隠したかった。左斜面がだらだらと長く落ち着かないからである。この扱いにくい左斜面、細かく見るとちょうど半分ぐらいのところで小さな段差が見える。うっかりすると見逃してしまいそうな小さなものだが、これが今日の標題写真に見える左側の雌山の姿である。13日の場所からでは本体の陰になって見えなかった雌山が、左へ回り込んだことによって姿を現した。これで長い斜面が生き返る。
場所は県道27号の近江富士団地から南桜集落までの間、農道とクロスする十字路がある。その農道を三上山側へ入ったところである。これもきのうの写真と同じように、後々場所が分かりにくくなる恐れを含んでいる。ただ山の形がはっきりしているから、南桜周辺からだということははっきりする。奥の堤防が大山川(さくら緑地)であることははっきりする。最後の決め手はその堤防の奥に見えるいくつかの屋根(近江富士団地の住宅)である。
参考までに1981年の同じところからの姿。大山川の改修工事が始まっている。ひょろひょろと背の高い木が残っているが、伐採前はこれぐらいの大木が生い茂っていたということである。伐採される前は当然三上山は見えなかった。その三上山が見えるようになった。当時としては本当に新鮮な風景だった。近江富士団地はまだなかった。
写真ステージ 「近江富士」
■近江非名所全集
■滋賀を歩けば


Posted by 八田正文 at 09:38│Comments(0)
│山・写真