2016年08月06日
20年前

右鏡山、左雪野山の構図にこだわってしまった。最後にもう1回だけ市ケ原にこだわっることを許していただきたい。ただし、きょうの撮影位置は「あいとうマーガレットステーション」。国道307号沿いにある道の駅である。開設が1995年というからもう20年ほどになる。
そのころ写真集『近江富士遊々』(2000年1月)に向けて、遠くから見える三上山を探し回っていた。マーガレットステーションへ初めて行ったのはいつごろだったか何の記録もないが、おそらく開設されて1年前後のころではなかったか。行ってみると本館の上に展望台がある。そこへ駆け上がったのは言うまでもない。地上より見晴らしはよくなったが、三上山は見えない。どこかの山に隠されているらしい。そのまますごすごと帰ってきた。
その後、道の駅は大きく発展して、敷地の名神側(三上山に向いて右側に)に駐車場が広がった。ある日、何かの事情でそこへ車を止めた。ふと見ると遠くに三上山が見えた。展望台からは見えないが、ここまで来ると見えるのかと思った。(近江富士遊々出版後のことで、その写真は収録されていない)。
そして今度の市ケ原である。そこの撮影位置と三上山を直線で結ぶと、マーガレットSTの上を通る。ということはマーガレットから見ても三上山は見えるということだ。問題は障害物があるかどうかだ。あらためて展望台へ上ってみた。間違いなく三上山は右鏡山、左雪野山の構図の中にあった。これが標題写真である。20年前、どうしてこれが見えなかったのか。結局、私自身に見極める力がなかったのである。
注釈:いくら展望台だとはいえ、マーガレットは市ケ原より標高が低く三上山に近い。その結果、雪野山が相対的に鏡山より大きくなり、三上山が低く見える。
駐車場から今回改めて撮りなおした写真。鉄塔の右、1本目と2本目の電柱の間に見える。
駐車場よりさらに名神寄りから撮ったもの。
写真ステージ 「近江富士」
■近江非名所全集
■滋賀を歩けば


Posted by 八田正文 at 10:05│Comments(0)
│山・写真